［普通］って何？ −2−

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北人side



玄関でいつものように、

ただいまーって言ったのに

おかえりって声が聞こえてこなかった。



あれ？2人とも部屋にいるのかな？



リビングの明かりがついていて、

リビングのドアを開けると

床に座り込んでいるAちゃんがいた。



北人「ただいま。Aちゃん？」


「あっ、おかえりなさい…。」


北人「えっ？大丈夫？」


「うん。私は大丈夫だよ。」




全然大丈夫そうじゃない顔をしている。


もしかしてAちゃんも体調崩した？



北人「壱馬くんは？」


「…部屋で寝てると思う。」


北人「そっか。体調治ったかな？」


「どうだろ。」


北人「Aちゃん？」


「ん？」


北人「本当に大丈夫？」


「うん。」


北人「なんかあった？Aちゃんも体調悪いの？」


「ううん。本当に大丈夫だから。
ごめん。急いでご飯作るね。」


北人「…。」



元気の全くないAちゃんが

大丈夫だからと言って立ち上がった。



何があったんだろう…。



北人「とりあえず着替えてくる。
晩ご飯作るの手伝うからね。」


「うん。ありがと。」




2階へ急いで上がった。


自分の部屋に入る前に

壱馬くんの部屋をノックして入った。



北人「大丈夫？良くなった？」


壱馬「おぅ…。」


北人「まだ頭痛い？」


壱馬「あぁ…まぁ…うん。」


北人「ねぇAちゃんとなんかあった？」



壱馬「……別に。何もねぇよ。」


北人「本当に？
下で床に座り込んで落ち込んでたよ？」


壱馬「…。」


北人「何があったか教えてよ。」


壱馬「別に…………俺の事…嫌なんだって。」


北人「へっ？何？嫌？何かしたの？」


壱馬「何も…してないけど。」


北人「…。」




あーもう！わかんない！何なんだよ！

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