検索窓
今日:15 hit、昨日:12 hit、合計:220,445 hit

28 ページ44

.


佐智雄「小田島っ!」


仁川「おいっ!!」



有剣「あぁ?」



名前を呼ばれて、

声が聞こえる方を振り向くと

息を切らしたみんながいた。



喧嘩でもしてると思ったんだろうな。


残念でした。


どうせ俺はこいつに負けてるからやる気もねぇよ。



「……。」



ベンチに座っている俺らを見て、微笑んだA。



有剣「まぁいいや。」


轟「……。」



ベンチから立ち上がってAのそばに近寄った。




有剣「お幸せに。」



いつものように口角を上げて微笑みながら

Aの頭をポンポンとすると

俺の目を見て微笑んだ。



「じゃあね。」


有剣「あぁ…。」



彼氏のところへ行ってしまったA。



「洋介くん。お待たせ。
待っててくれてありがと。帰ろ。」


轟「あぁ。」



パタンと本を閉じたAの彼氏が立ち上がった。



俺を見る目はあんなにも冷ややかだったのに

Aを見る目は物凄く優しかった。



「みんなぁー!元気でね。さよならぁー!」



俺らに手を振って2人で行ってしまった。



仲良さそうに、Aが嬉しそうに話している姿を

見えなくなるまで見つめてた。



有剣「さよなら…か…。」


佐智雄「今日はあいつなりの
ケジメだったのかもな。」


有剣「あぁ。」



もう会えないんだろうな。



有剣「…ふっ。」



ポケットから携帯を取り出して

Aの連絡先を削除した。



佐智雄「帰るぞ。」


有剣「あぁ。」


仁川「しゃー!うまい飯でも食いに行くかっ!!」


沢村「いいね。」


志田「おごりか?」


仁川「んなわけねーだろ。」


佐智雄「行くよな?」


有剣「…あぁ。仁川ぁー。ゴチぃー。」


仁川「だから奢らねぇって!」



こいつらがいてくれて良かった。



幸せになれよ。A…。



−fin−

作者より→←27



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (344 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
707人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うに - 今更ながら読ませていただきました…笑 みんなの特徴捉えてて最高です!!轟くんがもう最高ですね、面白い小説をありがとうございます!! (7月23日 17時) (レス) @page18 id: 67c9f38a7a (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - すっごい面白かったです! 今度は小田島くん落ちのを書いていただけると嬉しいなぁ (2021年12月15日 2時) (レス) @page45 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - Megさん» 読みました。最高。妹居るとか萌えますねんふふ (2021年8月13日 6時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - さ??♀?さん» コメントありがとうございます。もし良かったら、非表示にしていた続きを数日だけ公開するので、読んでみてください。お気に召すかはわかりませんが汗 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - やばいです。めっちゃ感動して一気に読みました。三時に寝ました。寝不足です笑。轟の時々の甘さがもう最高。何回も思い出してにやけてしまいます。 (2021年8月11日 11時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Meg | 作成日時:2020年9月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。