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仁川「おい!小田島。」


有剣「ん?」


仁川「お前に客だぞ。」



柔道場でくつろいでると、

仁川がニヤリとしながら俺に話しかけてきた。



「やっほー!」


有剣「A!?」


「お邪魔しまーす。」


有剣「……。」


佐智雄「何しに来た。」


「沢村くんが退院したら
遊びに来る約束してたけどー!
まぁ沢村くんにはこの前会ったんだけどね。ねぇ?」


沢村「ふふっ。あぁ。」


佐智雄「大丈夫なのか?」


「何が?」


志田「何がって。あの彼氏だよ。別れたのか?」


「ううん。別れてないよ。」


有剣「……。」




懐かしい思い出に浸っていたら、

鳳仙に現れたA。



相変わらず可愛いな。

いや、前より可愛くなったな…。



仁川「よくあの、ぶっきらぼうのやつが
ここに来るの許してくれたな。」


「わがまま言っちゃった。
でもお前にとって鳳仙のやつは
仲間なんだもんなって。」


仁川「ふっ。Aには甘いタイプか。」


「んー?わかんない。
一緒に行こ?って誘ったのに、
校門をくぐるのも嫌だって断られたから、
甘くないよね。」


仁川「それが正解だろ。」


「そうなの?」




久しぶりに見る光景。


この柔道場でAが

自分の体重の3倍はあるであろうやつを

巴投げしたことあったっけ。



みんなで楽しそうに話しているAがいることが

ものすごく懐かしく感じる。



沢村「で?その彼氏は今どこにいるんだ?」


「あーあの公園で待ってるって。
本でも読んでるんじゃないかな?」


有剣「……。」



ただ違うのは…もう俺の彼女じゃねぇってこと。


俺を見る目は佐智雄たちを見る目と

一緒だってこと…。



有剣「A。」


「ん?何?」


有剣「これ、ずっと返しそびれてたわ。」


「……あぁ懐かしい!忘れてた。」



あの頃、返しそびれたハンカチをAに渡した。



「よく持ってたね……って有剣?」


仁川「おい!Aが来てんのにどこ行くんだよ!」


佐智雄「小田島っ!!」



みんなの声を無視して柔道場を出た。

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うに - 今更ながら読ませていただきました…笑 みんなの特徴捉えてて最高です!!轟くんがもう最高ですね、面白い小説をありがとうございます!! (7月23日 17時) (レス) @page18 id: 67c9f38a7a (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - すっごい面白かったです! 今度は小田島くん落ちのを書いていただけると嬉しいなぁ (2021年12月15日 2時) (レス) @page45 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - Megさん» 読みました。最高。妹居るとか萌えますねんふふ (2021年8月13日 6時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - さ??♀?さん» コメントありがとうございます。もし良かったら、非表示にしていた続きを数日だけ公開するので、読んでみてください。お気に召すかはわかりませんが汗 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - やばいです。めっちゃ感動して一気に読みました。三時に寝ました。寝不足です笑。轟の時々の甘さがもう最高。何回も思い出してにやけてしまいます。 (2021年8月11日 11時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Meg | 作成日時:2020年9月9日 20時

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