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轟「ふっ。最高な彼女の間違いだろ。」
「えっ?」
轟「お前見てると飽きないな。男に守ってもらって当然と考えてるような女は好きじゃない。」
「じゃあ私みたいにイラッとすると喧嘩しちゃうような女の方が好きってこと?」
轟「…さぁな。」
そこは…さぁなって言ってほしくなかった!
分かってるよ。
そんな女が好きなんて人いないことくらい。
私だって喧嘩はしたくないし、
たまには守られたいって思ってるのに。
「…轟くんは私のことどう思ってるの?」
轟「…っ。」
「好き?」
轟「……じゃなきゃ付き合わないだろ。」
「……んもぉー。」
好きって言ってほしいから聞いたのに!
ズルいよ!ずるい!!!
まっ、付き合ってるってことは
認めてくれたから良しとする。
でも納得はいかない!!
だからわがままになっちゃうんだ…。
轟「無理はすんなよ。」
「えっ?」
轟「助ける側のことも考えて行動しろ。」
「…うん。」
轟「たまには俺を頼れ。付き合ってんだから。」
「うんっ!!」
ふふって笑うと目を逸らされた。
でも知ってる。
それって照れ隠しだよね?
「ねぇーいつになったら名前呼んでくれるの?彼女になれてもお前は悲しいよ。そもそも他のみんなはAってちゃんと呼んでくれてるよ?轟くんだけだよ?私のこと名前で呼んでくれないの。」
轟「……。」
「まっ、いいけど。悲しいけど、もう慣れたし。」
お茶でも取ってこようと思って
立ち上がって轟くんに背を向けた。
轟「…A…。」
「えっ?」
まさかのタイミングで名前を呼ばれて振り向いた。
耳を触ってこっちを見ようとしない轟くん。
「ねぇ聞こえなかった!もう1回!!」
轟くんの正面に正座をして
人差し指をピンと立てて、もう1回!って言った。
「ねぇねぇ!」
そっぽを向いてる轟くんの顔を覗こうとすると、
人差し指を立ててる手をぎゅっと握られ下ろされた。
「……。」
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うに - 今更ながら読ませていただきました…笑 みんなの特徴捉えてて最高です!!轟くんがもう最高ですね、面白い小説をありがとうございます!! (7月23日 17時) (レス) @page18 id: 67c9f38a7a (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - すっごい面白かったです! 今度は小田島くん落ちのを書いていただけると嬉しいなぁ (2021年12月15日 2時) (レス) @page45 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - Megさん» 読みました。最高。妹居るとか萌えますねんふふ (2021年8月13日 6時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - さ??♀?さん» コメントありがとうございます。もし良かったら、非表示にしていた続きを数日だけ公開するので、読んでみてください。お気に召すかはわかりませんが汗 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - やばいです。めっちゃ感動して一気に読みました。三時に寝ました。寝不足です笑。轟の時々の甘さがもう最高。何回も思い出してにやけてしまいます。 (2021年8月11日 11時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Meg | 作成日時:2020年9月9日 20時