検索窓
今日:20 hit、昨日:12 hit、合計:220,450 hit

163 ページ13

.


「ただいま…。」




物音ひとつ無い家の中。


カチャッと部屋のドアを開けた。





「ふふっ。ただいま。」


轟「…おかえり。」


「本読んでたの?」


轟「あぁ。」



ほら、合ってた。


私のベッドに座りながら本を読んでいた。


まだ私が読んでない本を半分くらい読み進めてるし。



轟「楽しかったか?」


「うん。久しぶりの女子トークが出来て楽しかった。」


轟「良かったな。」


「うん。でもね、唯ちゃんの彼氏、まさかの沢村くんだったの。驚いちゃったよー。」


轟「……。」


「……。」



やっぱり鳳仙のお話はNGかな?


一瞬眉間にシワを寄せた轟くんを見て、

唯ちゃんと沢村くんのことを話すのを辞めた。




「ねぇ轟くん。」


轟「…なんだ?」


「…私が楓士雄の話とか司の話をするのって嫌?」


轟「……。」


「今日唯ちゃんに言われたの。他の男の人の話を聞くの嫌な人もいるって。でも、私の周り男子しか居ないから…。何かあると絶対に楓士雄や司の名前って出てくるし。」


轟「ふっ。そんなの気にしてたらやってけねぇだろ。」


「よかったぁー。嫌って言われたら轟くんに話したいこと話せなくなるって不安だったんだよね。」


轟「…そうか。」


「あと、楓士雄たちと一緒にいるの嫌?」


轟「ふっ。それも今更だ。気にすんな。」


「……。」


轟「男子校だ。仕方のないことだろ。」


「よかった…。」



よかった。

でも、少しくらい…ほんの少しでもいいから

ヤキモチ妬いてくれてもいいのになぁー。



まぁ今更か。



「あっ!そうだ。今日ね、中越くんにおすすめの音楽教えてもらったの。芝マンたちも好きそうだなって思って。」


携帯を手に取りポチポチしていると、

スっと手から携帯が無くなった。



「ん?」



私の携帯を奪った張本人の轟くんを見た。

164→←162



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (344 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
707人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

うに - 今更ながら読ませていただきました…笑 みんなの特徴捉えてて最高です!!轟くんがもう最高ですね、面白い小説をありがとうございます!! (7月23日 17時) (レス) @page18 id: 67c9f38a7a (このIDを非表示/違反報告)
A(プロフ) - すっごい面白かったです! 今度は小田島くん落ちのを書いていただけると嬉しいなぁ (2021年12月15日 2時) (レス) @page45 id: c5820b78bf (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - Megさん» 読みました。最高。妹居るとか萌えますねんふふ (2021年8月13日 6時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - さ??♀?さん» コメントありがとうございます。もし良かったら、非表示にしていた続きを数日だけ公開するので、読んでみてください。お気に召すかはわかりませんが汗 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
さ??♀?(プロフ) - やばいです。めっちゃ感動して一気に読みました。三時に寝ました。寝不足です笑。轟の時々の甘さがもう最高。何回も思い出してにやけてしまいます。 (2021年8月11日 11時) (レス) id: 3171887382 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Meg | 作成日時:2020年9月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。