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楓士雄「まぁいいや。A。」


「ん?」


楓士雄「送るわ。」


「えっ?」


楓士雄「風邪引いてんだったら、しっかり家で休め。」


「いやいや。めっちゃ元気じゃん!」




帰るなんてつまんないじゃん。


みんなと一緒にいたいのに。



司「お前顔色。わりーぞ。」


「嘘?」


司「いいから帰って寝ろ。」


「…。」


楓士雄「さっ、帰るか。」


「……うん。本当に帰らなきゃダメ?」


楓士雄「ここで寝たら日に焼けるぞ?」


「それは嫌です。」


楓士雄「ふっ。さっ、行くぞ。」


「うん…。」



言われてみればまだ身体が重い気もしなくもない。


ここは大人しく帰ろう。



家まで楓士雄に送ってもらった。



「ごめんね。」


楓士雄「ふっ。いいってことよ。」


「…。」


楓士雄「何あったら頼れって。なっ?」


「うん。」



立ち止まって私の前に立った楓士雄が

俯いた私の顔を覗き込んだ。



「ふふっ。ありがと。」


楓士雄「おう。」



本当、昔から楓士雄や司には頼ってばっかだなぁ。



「送ってくれてありがとね。」


楓士雄「おう。じゃ俺は戻るわ。」


「うん。」


楓士雄「あっ、なんか欲しいもんあったら連絡な。」


「うん。ありがと。」


楓士雄「また夜来るわ。」


「うん。分かった。」


楓士雄「じゃあな。ゆっくり休めよ。」



頭をポンポンとして手を振って居なくなった楓士雄。


優しいなぁー楓士雄は。




誰もいない家…。



静かな部屋…。



「はぁ…。」



身体が弱ると一人でいることが辛い。



お兄ちゃん…。



お兄ちゃんが生前好きだったバイクの雑誌を

横になりながらパラパラとめくった。



全然興味無いや…。



パタンと虚しく雑誌の閉じる音が部屋に響いた。



今頃生きてたら…関さんと同い年くらいかな?



バイク乗ってるのかな…。


お兄ちゃんの後ろなら乗りたかったな。




……………。




ピンポーン



「…ん………はぁーい。」




お兄ちゃんのことを考えてたら

いつの間にか寝ていた。


今日はずっと寝てる気がする。



インターフォンが鳴って、玄関をガチャっと開けた。

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設定タグ:HiGH&LOWTHEWORST , 轟洋介/花岡楓士雄/高城司 , RAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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Meg(プロフ) - ぽんちゃんさん» ありがとうございます!!少しですが更新したので読んでください。 (2020年8月27日 18時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - ゆらさん» コメントありがとうございます!できる限り更新頑張ります!ドドーンとできる時はしますね!楽しみの一つにこんな駄作を選んでくれてありがとうございます!! (2020年8月27日 18時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - すごく好きです!!更新楽しみに待ってます(^^) (2020年8月26日 0時) (レス) id: 6d47f053fa (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - お忙しい中での更新とは思いますが、早く続きをドーーーンと読みたいです。私も1日の楽しみの一つです! (2020年8月25日 21時) (レス) id: e074969c64 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - #日舞涼さん» ありがとうございます!駄作なのに読んでくれて感謝です!!オチがご希望に添えないかもしれませんが、気が向いたらまた読みに来てくださいね!! (2020年8月25日 21時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Meg | 作成日時:2020年8月21日 21時

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