鬼邪高校に平和が！？【2】

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「…………ひっ！！！」



眠っていたらしく目を開けると、

目の前にいくつもの男性の顔があった。



中林「あっ、起きた。」



ガバッ！と勢いよく起き上がると、

そこは定時の教室だった。



村山「おはよ。」


「………えっ…私、なんでここに？」



私が寝ているベッドとは別のマットレスで

くつろいでた村山さんも起き上がった。



近くに寄ってくる村山さん。




村山「…轟ちゃんが連れてきたよ。」



パッと手を広げて

首を傾げながらそう言った村山さん。



あー綺麗な顔。


いやいや違う。



「なんで…轟くんが？」


村山「さぁ？」


関「お姫様抱っこでここに連れてきてたよ。」


「えっ！！」



ベッド脇に座って

私の方を見ながらニコニコしながら話す関さん。




えっ？今なんて言った？


お姫様抱っこ？



全然記憶にない。



関「熱下がったみたいだね。」


「熱？」



そうだ！

私朝から身体がだるくて、

でも轟くんのところ行かなきゃって思って…



「でもなんでここ？」


村山「まぁ轟ちゃんなりの対抗？笑」


「ん？対抗？」


村山「Aちゃんは、知らなくて大丈夫。」



口角を上げた村山さん。



昨日の殺すよって言った人とは

別人のように優しい目をしている。



「あっ！やばっ！楓士雄から電話だ。」



出ようと思ったら切れた。



「うわっ！不在着信10件もっ！！行かなきゃ！」



ベッドから起き上がった。


掛け布団を整えようとしたら、


村山「いい、いい、いい。早く行ってあげなさい。」


関「俺がやっておくから。」


「すみません。ありがとうございます。」



ペコッと頭を下げて定時の教室から出ようとした。



村山「嫉妬深い男は大変だね。」



教室の奥で私に向かって言った村山さん。



ん？って首傾げると、なんでもないよって笑ってた。



「ありがとうございました。じゃ。」



定時の教室を後にした。



嫉妬深い男？


楓士雄のこと？


楓士雄って嫉妬深いかな？



んー…司の肩に頭を乗せてたら

離れろって引き離されたことはあるけど…

嫉妬じゃないだろうし…。



……わからない。


でも急がなきゃ！！

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