鬼邪高校に平和が！？【2】

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放課後、楓士雄にラーメン食べに行こう

って誘われたけど用事があるから断った。


ある人と会うために。



急いで待ち合わせ場所に行ったのに、

時間になっても来ない。



？「ねーねーそこのお嬢さん。1人？」


「……。」


？「暇なら俺と遊ばない？」


「……。」



ベンチに座っていると隣に座ってきた男。



？「およよ。無視ですか？」



「…………ぷっ。笑」



隣に座ってきた男の方を見ると

カラーサングラスを下にずらして私を見てきた。



見つめ合って笑ってしまった私。



「ふふっ。久しぶりに会ったのに、何その下手なナンパ。笑」


有剣「ふはっ。やっぱダメか。笑」


「うん。似合わない。」


有剣「ふふっ。」



待ち合わせに遅れたくせに、

下手なナンパをしてきた有剣。



金髪のハーフアップでカラーサングラス。

これが似合うのは有剣しかいないと思ってる。



黒のシャツを着崩してて、肩が見えてる。


こんなセクシーな格好をして似合うのは

有剣しかいないと思ってる。



片足だけあぐらをかいて

だらーんとベンチに座る有剣の顔を覗き込むと

上目遣いで私を見てきた。



「相変わらず美形だねー。」


有剣「ふっ。そりゃどうも。」



この世のものとは思えないくらい美形だ。


国宝級ってこの人を言うんだろうな。




「みんなは元気？」


有剣「あぁ。元気だよ。たまには顔出せばいいのに。」



鬼邪高に転入する前まで戸亜留市に住んでいた。


学校は鳳仙じゃなかったけど、

佐智雄たちとは仲良くしてもらっていた。



「いいよ。サバカンにいい顔されないし。」


有剣「ふっ。前からサバカンだけAのこと毛嫌いしてたもんな。笑」


「有剣取られて寂しかったんじゃない？」


有剣「んなわけあるか。笑
で？今はどこの高校行ってんの？」


「秘密。」


有剣「はいー？有剣様に秘密ですか？」


「その方が魅惑的でいいでしょ？笑」


有剣「ふっ。はいはい。笑」



片方の口角だけ上げて笑う有剣。


それ癖だよね。

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