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65 轟side ページ15

.


ドアノブに手をやると、



ドンドンドンっ!!



轟「っ!」

「えっ!?」




清史「おぉーい!Aっ!!いっるかぁー?」


「……。」


ドンドンとドアを叩く清史。


あのバカは

インターフォンというものすら知らんのか。



轟「…。」


清史「おぉーーーーい!!」



ドンドンと叩き続ける清史。



「なんか闇金の取り立て屋みたいだね。」


轟「……あぁ。」



あれ?いねーのか?

なんて聞こえているが帰る気配がない…。



このままだと俺が出られない。


バカに背を向けてドアの方を向いて立って

清史が居なくなるのを待っていた。



「…出れなくなっちゃったね。笑」


轟「……。」


「中入る?」


轟「断る。」


「即答っ!ふふっ。轟くんらしいね。笑」


轟「……。」


「みんな顔出してくれて嬉しいけど、1人取り残される気持ち考えてほしいものです。」


轟「……お前の家だろ。ここ。」


「そうなんだけどさ。寂しくなるじゃん。まぁ仕方ないんだけど。」


轟「……。」


「背中…」



いきなり背中と言われ、首だけ後ろを振り向いた。



「後ろ姿がお兄ちゃんみたい。」


轟「……。」


「ふふっ。なんで1人取り残されたんだろ…。」


轟「……。」


「あっ、ごめん。体調崩すと気持ちまで落ち込んじゃって。ふふっ。困るねぇー。」



無理して笑わなきゃいいのに。


俺と兄を重ねないと言ったはずなのに。



「あっ、清史居なくなったんじゃない?」



気付いたら清史の声がなくなっていた。



轟「あぁ。」


「ありがとね。わざわざ。じゃまた明日。」





轟「……ゆっくり休めよ。A。」


「っ!!」



ガチャっとドアを開けて外に出た。


ドアが閉まる時に一瞬見えたバカは

耳も顔も真っ赤になって口元を抑えて俺を見ていた。



パタンと閉じたドア。



轟「ふっ。」



面白いやつ。


前髪をかきあげて歩き出した。



外に出ると清史の姿はなかった。

66→←64 轟side



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設定タグ:HiGH&LOWTHEWORST , 轟洋介/花岡楓士雄/高城司 , RAMPAGE   
作品ジャンル:恋愛
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Meg(プロフ) - ぽんちゃんさん» ありがとうございます!!少しですが更新したので読んでください。 (2020年8月27日 18時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - ゆらさん» コメントありがとうございます!できる限り更新頑張ります!ドドーンとできる時はしますね!楽しみの一つにこんな駄作を選んでくれてありがとうございます!! (2020年8月27日 18時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんちゃん(プロフ) - すごく好きです!!更新楽しみに待ってます(^^) (2020年8月26日 0時) (レス) id: 6d47f053fa (このIDを非表示/違反報告)
ゆら(プロフ) - お忙しい中での更新とは思いますが、早く続きをドーーーンと読みたいです。私も1日の楽しみの一つです! (2020年8月25日 21時) (レス) id: e074969c64 (このIDを非表示/違反報告)
Meg(プロフ) - #日舞涼さん» ありがとうございます!駄作なのに読んでくれて感謝です!!オチがご希望に添えないかもしれませんが、気が向いたらまた読みに来てくださいね!! (2020年8月25日 21時) (レス) id: 9ec0205a78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Meg | 作成日時:2020年8月21日 21時

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