鬼邪高校に平和が！？【2】

64 轟side ページ14

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「えっ………。」


俺を見て固まっているバカ。

まぁそうだろうな。



轟「……なんだ。元気そうだな。」


「………。」



俺を見ているくせに何一つ話そうとしない。

なんだこいつ。



轟「おい。生きてるか？」


「………はっ！生きてる！」



やっと返事が来た。


変なやつ。



入ってと言われたが断った。


ドアノブを持ちながら立っていたから、

足で抑えるとパッとドアノブから手を離した。



「なんで轟くんが…ここに？」



まぁそういう反応だろうな。


まさか俺もお前の家に来るとは思ってなかったよ。



轟「人の前でぶっ倒れられたら気になるだろ。」


「……そっか。」


元気ならいい。


帰ろうとしたら、いつもと変わらない口調で

お姫様抱っこしたって本当？と聞いてきたバカ。



よくもまぁ普通に言えるな。


答えなかったらもう1回言い出したから口を抑えた。


足で抑えていたドアがパタンと閉まった音がした。



「ふふっ。入っちゃったね。笑」


轟「…。」



なぜそんなに笑顔なんだ。

アホくさい。



轟「担いだだけだ。」


「関さんがお姫様抱っこだったって言ってたよ？」


轟「…ﾁｯ。」


「あーあ。記憶がある時にして欲しかったなー。」


轟「……。」



またバカがバカな発言をしている。


呆れる。



轟「…元気ならいい。」


「あーちょっと待って！」


轟「……。」



帰ろうと背を向けたら制服の袖を引っ張られた。



轟「……なんだ？」


「…帰っちゃうの？」



今振り向いたらどんな顔をしているのだろうか…。


考えたくもない。



轟「あぁ。」


「……。」



スっと掴んでいる手が離れた。

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