ただいまを待ってる。

23 ページ23

.


愁平「にっしー達今頃何してんだろうね？」


「さぁ？でも上手くいったならいいなぁ。」


愁平「ふふっ。そうだね。」


「うん。」



上手くいかないはずはないけど。


両想いで、お互いから色々聞いてたし。


2人がいないと…


愁平くんと2人になるから…緊張する…。



でも愁平くんの包容力のおかげで、


あまり緊張しなくて…


むしろドキドキしたこの胸の高鳴りが


程よく感じるくらい。





愁平「Aちゃんはさ、好きな人とかいないの？」


「えっ！」



ドキッとした。



いますよ。隣に…。



なんて言ったら困るんだろうな。苦笑




「んー…んへへっ。苦笑
愁平くんは？」


愁平「俺？いるよ。」


「…そうなんだ…。」




そりゃいるよね。


こんなにカッコイイ人が…好きな人の1人や２人。


てか付き合ってる人もいるかもしれないし。



こういう話したことないからなぁ。


いや、そもそもこんなに話したの今日が初めてか。


メールも続かないし。


質問ばっかしてたらウザがられるから。


本当はたくさん質問したい。


でも送る勇気がなくて


打った文字消しては打って悩んで…。



こんなにメールって体力使うっけ？


ってくらい疲れるんだよね。苦笑




愁平「まだ全然お互いのこと
知らないんだけどさ。」


「へぇー。そうなんだ。」


愁平「付き合ってから…
お互いのことを知っていくって…
やっぱ難しいかな？」


「えっ…。」




そんな相談…私にされても…。




「んー…いいんじゃないですか？」


愁平「えっ？」


「付き合ってからでも…。
愁平くん…いい人だし。」


愁平「…いい人かぁ…苦笑」


「うん。」


愁平「でも、実際俺のこと
よく知らないのにOKくれないよね。」


「わからないよ。相手も愁平くんのこと
もっと知りたいって思ってるかもしれないし。
愁平くんの魅力を知ったら、
もっと好きになるんじゃないかな？」


愁平「ふふっ。そっか。」



私…何言ってんだろ。



やばい…泣きそう…。



いや、もう既に心が泣いてるよ。つらい…。




っていいんだよ。



私のような子供が恋愛対象になることなんてない。


そもそも片想いで終わる恋なんだから。




…養成所の人じゃないといいな…。


愁平くんと仲良くしてるとこ見るとか…つらい。





こんなことになるなら…


パスタ食べて帰ればよかった。

24→←22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す