ただいまを待ってる。

13 愁平side ページ13

.


翌日、高校でいつもよりテンション高くね？


って友達から言われるほど舞い上がってる俺。



まだ来週の日曜まで時間あるのに。苦笑





授業を終えて、


一旦家に帰って着替えてから事務所に向かった。




愁平「あっ！Aちゃん！」


「あっ、お、お疲れ様です。」


愁平「お疲れ。ボイトレ？」


「はい。ダンスですか？」


愁平「うん。てか、敬語。笑」


「あっ、いや…その…すみません。苦笑」


愁平「ふふっ。まぁそのうち
慣れてくれたらいいよ。」


「う、うん。わかりま…った。」


愁平「ふふっ。てかさぁー。
来週の日曜日のこと聞いた？」


「あっ、は、うん。
隆に協力してって頼まれました。」


愁平「えっ？」


「えりかちゃんと付き合いたいから頼むって。」


愁平「てか、えりかちゃんと仲良いの？」


「まぁ仲良い…んー。
仲良くしてもらってるって感じ…かな？苦笑」


愁平「へぇー。なんか意外。」


「ですよね。」


愁平「あっ、いや。汗」


「別に大丈夫です。てか、私たちに協力してって
頼まなくても…両想いなのに。あの二人。」


愁平「えっ？」


「彼女いるかな？って隆のこと
えりかちゃんに聞かれたから、
フリーだよって教えたんですけど、
そしたらえりかちゃん、
隆に連絡先交換しよって
積極的に話しかけて…
今、毎日のように電話してるだろうし。」


愁平「へぇ…詳しいんだね。」


「いつもえりかちゃんから報告が来るんで。苦笑」


愁平「ふふっ。それ、相当仲良いじゃん！笑」


「まぁ…ふふっ。」




二人で遊べばいいのにって言うAちゃん。



いや、違うんだ。


にっしーは俺のために…その…苦笑



「二人が上手くいくように協力しないとですね。」


愁平「ふふっ。うん。まぁ俺らも楽しもうよ。」


「えっ…はい。あ、うん。」


愁平「ふふっ。じゃ、ボイトレ頑張ってね。」


「はい。しゅ…愁平くんも…がんばっ……て///」


愁平「うんっ。笑」




どんどん声が小さくなっていくAちゃん。


可愛い。



Aちゃんに…名前呼ばれたの初めてな気がする。




俺の名前を呼ぶのにそんなに勇気いること？



でも嬉しくて心の中の俺は舞い上がってるよ。

14 愁平side→←12 愁平side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す