二十八枚目 ページ30
貴女side
あれから、沖田と下らな……他愛なのない話をして、気付いたら二人共縁側で寝落ち。
トシさんに叩き起こされ、一時間近く怒られた。
沖田は聞いていなかった。
私は目を開けながら寝ていた。
人間やろうと思えばなんでも出来るのだ。今度から自己紹介で言う特技が変わった。
「なんなんだよ土方クソヤロー」
そう小声で言った沖田の頭にはたんこぶが。
話を聞かない沖田にキレたトシさんが思いっきり拳骨を下したのだ。
今は真選組の重役会議中。
真選組では、ほぼ毎日、局長や副長、各隊の隊長などの役職の隊士が集まる会議があるらしい。
私は、一番隊隊長補佐だから、会議は参加が義務。
……らしいが激しく面倒くさい。
なんかもう、半分以上の人が寝てたり、机に隠して漫画を読んでる。
……やる気もなくなるわ。
今回は真選組の仕事開始の初日だから来たけど、次私が来ることはないだろう。
ダルすぎるて眠すぎて辛い。
「A、今日からお前にも仕事をしてもらう。今日は午前から見回り。午後からは書類整理だ。
……出来るだけ仕事については答えるが、細かいことは総悟に聞け」
トシさんが言った。
……いや、つーかさ…………。
細かいことは沖田に聞けって、不安しかないんですけど……。
そりゃぁ、上司だけどさぁ…………。
「わかったな?」
「…………はい……」
瞳孔を開いた(いつもだけど)トシさんの有無を言わさぬ雰囲気に、そう言うしかなかった私は、泣いてもいいですか?
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萠詠(プロフ) - 初作品なので、そう言ってもらえるとすごく安心します!アニメ星の宇宙人さん、ありがとうごさいます! (2017年6月10日 21時) (レス) id: d99dc85054 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ星の宇宙人(プロフ) - 夢主ちゃんの性格とか色々どストライクでしたっ!更新頑張ってくださいね!! (2017年6月10日 20時) (レス) id: 12c43eea60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:萠詠 | 作成日時:2017年5月31日 22時