十七枚目 ページ19
貴女side
気配を出来るだけ消して、沖田に近付く。
……全然気付かないな、コイツ。
いくら気配消してるからって一番隊隊長が気付かなくても平気なのか?
月に見とれてる……?
たしかに今日は満月で綺麗だけど、以外だな……。
月に見とれるタチには見えないからさ。
……や、そんなことはどーでもいい。
コイツ、全く気付かない。
今、沖田の隣に座ってるんだけど、気付く素振りすらない。
…………もしかしたら、あれなのか?
沖田は、座りながら、尚且つ目を開けながら寝られる特技を持った人なのかもしれない。
自分が影薄いと思うのはスッゲー嫌だけど、その場合も嫌だな。
いや、なんか私が寝れないのに変な特技で寝てるとか腹立つじゃん。
まぁ……声掛けるか?
このまま一人心の中で話続けるとか、悲しすぎて泣きたくなる。虚しくなる。
「……おい、沖田」
「…………」
無視……? いや、それこそ私は泣いてしまうやもしれない。
ここは、寝てるか、気付いていないということにしよう。
「沖田」
「…………」
……………………。
「沖田ァァァ!! 起きろやおんどりゃァァ!!」
「!!?」
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萠詠(プロフ) - 初作品なので、そう言ってもらえるとすごく安心します!アニメ星の宇宙人さん、ありがとうごさいます! (2017年6月10日 21時) (レス) id: d99dc85054 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ星の宇宙人(プロフ) - 夢主ちゃんの性格とか色々どストライクでしたっ!更新頑張ってくださいね!! (2017年6月10日 20時) (レス) id: 12c43eea60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:萠詠 | 作成日時:2017年5月31日 22時