if【ONE PIECE】chapter2 (ページ8)

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episode22 ページ8

｢マキノーーー！さっきの女の子起きたのかーー！？｣

バターン、と勢いよくドアを開けたのは幼い男の子

(間違いない、この子は…)

｢こら、ルフィ！静かに来ないと吃驚するでしょ？｣

｢だってよ、いまじぃちゃんがこぉーーんなでっかい猪つかまえてよぉー！｣

海賊王を夢見る原作の主人公、モンキー・D・ルフィ

…の幼少期！！

左目下の傷がないからきっとシャンクスが来る前なのかな

｢もう、ルフィったら。あ、紹介するね、この子はルフィ。倒れている貴女を見つけてくれたの。で、運んでくれたのはこの子のおじいちゃん｣

まさかのガープが！！

｢よう！俺はルフィ！4歳だ！よろしくな！！｣

｢Aだよ、見つけてくれてありがとう。よろしくね、ルフィ｣

｢おう！A！｣

笑顔がとても愛らしくて可愛い

(ん？ルフィが4歳って事は…)

｢そういえば、Aちゃんって今いくつ？｣

｢あ、もうすぐ7歳です｣

｢そっか！ルフィの3つお姉さんね｣

3つ下なのか

という事はこの時代はルフィが海へ出る13年程前か

やっとどの時期なのかわかって一安心する

｢Aちゃん、家はどこ？お母さんとお父さんは？｣

｢っ…｣

これは言うべきか…言わないべきか…

｢わかりません…ごめんなさい｣

｢…そっか、嫌なこと聞いちゃったね。Aちゃんが良ければいくらでもここにいていいからね！｣

と、笑顔で言ってくれるマキノ

なんて優しいんだろうか

得体の知れない私にこんなにも優しくしてくれて

(女神…)

｢ねぇ、お腹すかない？ご飯作ってくるけど何か食べれそう？｣

｢腹減ったー！！肉！にーーーーくーーーー！！！｣

ルフィは大喜びで踊っている

｢あ…少しなら｣

｢ルフィはわかってるわよ、じゃあAちゃん、ちょっと待っててね｣

パタン、とドアは閉められ部屋の中は私のルフィの2人きり

本物のルフィ…！凄く可愛いっ…

｢マキノの飯はうめぇんだ！楽しみだなーーっ｣

え、笑顔が眩しい

なんて思いながら暫く喋っているとドッドッドッ、と足音が聞こえ、バァーーンと勢いよくドアが開いた(本日2度目)

―――