if【ONE PIECE】chapter2 (ページ23)

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episode37 ページ23

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シャンクスが海へ出て、しばらく経った

(勢いでここまできたけど…大丈夫かな…)

心配になった私はシャンクス達のいる方向へ向かう

砂浜へ出て、広大な海を見る

(そういえば、今まで怖くて試してなかったけれど…)

一応自分も悪魔の実の能力者、属性はまさかの水っぽいが探り探りなのでまだカナヅチかどうかもわからない

｢今度おじいちゃんと試してみよう｣

今は大事をとって2人の無事を祈りながら待つ

｢…あっ！｣

辺りを見渡すと視界に人影が映った

｢ルフィ！！シャンクス！！｣

大粒の涙を流しぐずっているルフィを右腕で抱き抱えるシャンクス

浜に上がった2人を慌てて支える

おそるおそる彼の左腕を見るとシャツの袖ごと食いちぎられ、血を流していた

｢――ッッ！！！…シャンクス、その腕…｣

｢大丈夫だ、問題ない…A、お前は真っ先にルフィを助けに山賊達に立ち向かったんだな、マキノさんに聞いた。頑張ったな…｣

｢よくやった｣と、右手で頭を撫でられる

シャンクスの温かさに安心したのか、今までの緊張がぷつりと切れ、涙が溢れた

｢…ぅっ……よかったぁ……ルフィ…シャンクス…！！……生きてて、良かった……っ！！｣

もう彼の左腕は戻ってこない

両手で剣を振るうことも、愛する人を抱きしめることも、もう二度とできない

私はどうしようもない、何も出来ない自分が悔しくてたまらなかった

しかし彼は凄い、言葉に表せれない程、いろんな意味で偉大である

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こうして、彼は自分の片腕と引き換えに、ルフィに様々な事を教えてくれた

海の過酷さ、己の非力さ、なによりシャンクスという男の偉大さを

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