if【ONE PIECE】chapter2 (ページ13)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:5,587 hit

episode27 ページ13

―――

海賊船から目が離せずにいるルフィを半ば無理矢理村へ連れ帰り、魚や道具を酒場に置いて船着場へと向かう

｢あ！マキノと村長！｣

先程遠くから見ていた時よりもずっと大きな海賊船の近くにたくさんと村人達が集まっていた

人だかりが出来てる中、中心にいるのは村長と海賊船の船員が1人

どうやら怒っている村長をマキノが宥めているようだ

人混みをかきわけてマキノの元へ行く

｢マキノ！｣

｢A！ルフィ！｣

｢何の騒ぎ？｣

さっきから村長がやけに荒ぶってるんだけど

話を聞くところどうやら海賊達はこの村を拠点にしてこの辺の東の海を旅したいそうなんだけど

村長は村が襲われて乗っ取られるって思ってるらしく、ずっと荒ぶってる

自分じゃ手に負えないと悟った船員の男は船長を呼んでくると言って船に戻った

(船長…ということは)

しばらくして船から降りてきた、1人の男

燃えるような真紅の髪に麦わら帽子
整った顔には左目あたりに傷が３本残っている

それはまさしく、絵に描いたような、というかそのままというか見たとおりの容姿である

(赤髪のシャンクス…！！！)

本人と目が合った

吸い込まれそうな真っ黒な瞳

おそらく四皇と呼ばれる前の時代だろうが、彼の雰囲気か、カリスマ性なのか、どこか惹かれて目が離せなくなる

見とれてる私に向かって微笑んで、村長と話を始めた

村長を宥めてる間、私は彼からずっと目が離せなかった

――――

その日の夜、ベッドの中で昼間のことを思い出す

あの後村長はシャンクスの言葉に丸め込まれ、コロッと変わって海賊団を受け入れた

(彼が、ルフィの夢のきっかけとなる鍵…)

後のトレードマークとなる麦わら帽子の持ち主

物語は漫画で読むよりゆっくりだが、確実に原作に沿って進んでいる

(このまま何事もなくそのまま進んでほしい)

私がこの世界にいる事によってどんな影響が出てるかはわかんないけどとりあえず物語はこのまま原作通りに進めるように祈るしかない

(そういえば、私ってどこまで読んだんだっけ)

確かドレスローザ編は確実に読んではいるけど転生して8年の間に細かい所までは流石に忘れてしまっている

ていうか、私はどうなるんだろう…

(不安だ…)