if【ONE PIECE】chapter2 (ページ1)

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episode15 ページ1

エドワード･A(6歳)

白ひげ海賊団とモビー・ディック号と別れて1年が過ぎた

母と2人で街から少し離れた森近くの空き家を借りて暮らすのにもだいぶ慣れた

最初の頃は生活ができるように掃除からはじめ、食料の確保や地形を理解するに少々苦労したが今は普通に生活している

街にもたまに母と一緒に行ったり

近くに森があるため特訓には最適の場所である

母と2人で暮らし始めて驚いたのは母が戦闘と医療の知識がある事、応急処置の仕方や航海の事までいろいろ教えてくれた

まさか母が戦いの術を知っているとは思わなかった

何故知っているか詳しく聞くと母は元々1人で旅をしていたらしく、ある程度航海術を持っている

父との出会いはその旅先らしい

いろいろあって2人は想い合い、母は父の船に乗る

その後航海中怪我をしてしまったので医療班として、白ひげの妻としてしばらく過ごし、そして私が産まれたらしい

その話はまた機会がある時にするとして、1年間母に鍛えられた私は6歳になり、前よりも逞しく育っている

まだまだ鍛えないといけないところはたくさんあるので船に戻るのはちょっと無理そうだ

少しずつだが武装色、見聞色の覇気の特訓もしている

あんまり感覚が掴めずなかなか上手くいかない

まあ簡単に出来るものではないとわかっているがなるべく早く修得したい

また皆と一緒に航海するために…

その時は、しばらく父と母ゆっくり2人きりにしてあげよう

きっとお互い逢いたくて仕方ないだろうし

私も皆に逢いたいけどね

｢よしっ｣

今日も特訓頑張るぞ〜

｢お母さーん森に行ってくるー！｣

｢気をつけるのよ〜お母さんも後で行くから！｣

｢はーいっ｣

良い感じの細長い木の棒を拾って森を駆ける

木に上がり木と木を渡って移動する

護身術にと3歳位から戦闘を教えて貰っていた頃から思うのだがこの世界で私の体はなんか相当軽く感じる

すいすいと木を渡り、森の頂上まできた

周りを見渡すと、いつもの街並み、それと海の方に船が1隻

｢…ん？｣

船…？

(モビー…ではないな)

まだ迎えに来てもらう時期ではないし

目を凝らしてよく見てみる

割と大型のゴージャスな船だが…

(妙な胸騒ぎ…)

嫌な予感がする

｢お母さん…！｣

結構時間が経つが来る気配のない母が心配になり私は一気に山を駆け下りる

―――まさかその嫌な予感が当たるなんてその時は思ってもみなかった

いや、思いたくもなかった―――――