十人十色の恋心【RAB】

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何も喋らないのは機嫌があまり良くない時

付き合ってから知ったこと





「ごめんごめん、俺がいきすぎた」

「楽しみにしてたの」





「え？」






「一緒にご飯食べて、テレビ見て、そばで寝れる

そんな、普通のカップルみたいな事が出来る…

今日ね、めっちゃ楽しみだったの」

「…そーゆー事するとそのままいつも寝ちゃうじゃん。

だから……、まだ二人の時間漫喫したい」




「…だから、まだしたくない。……だめ？」





コテンと首を傾げてこちらをみる彼女

そんな当たり前のことを幸せに感じてくれる嬉しさと

出来ていない事に申し訳なく感じる





「ダメな訳ないじゃん」




そう言って軽くキスをする





「…ちょっと断られたのかと思って、実は

落ち込んだんだよ、俺」

「違う！……するもん、あとで

隆一さんのお願い断る訳ないやん、好きやもん」




もう一度キスをする

ただ、さっきよりも長く何度も



「これもカップルの一環だからね」

「ぜったいうそでしょ笑」

「あっ！今日さ、プレゼントがあって」





朝に確認したものをカバンの中から渡す

俺も君と一緒で「普通の時間」を共に過ごしたいと考えていた





「これで、あいかが言う普通のカップルみたいに

ただいまって迎えて欲しいなぁって」

「えっ！！ほんとうにいいんですか？」

「いつでも来ていいからね」





嬉しそうに合鍵を見つめる彼女




「本当ありがとうございます…

もっとドラゴンさんと入れるなんて幸せです」





そのまま抱きつかれてほっぺにキスをされる



「ほんと、だいすき」

「……俺の方こそ」




…ほんと、無自覚に煽ってくるよね

今すぐ食べちゃいた所だけど、まだ夜は長い

今後あたりまえになる日常を楽しんでいこ

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