十人十色の恋心【RAB】

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「「かんぱーい」」


いつも以上に喉が渇く


「今日、めっちゃハイペースやねぇ」


ネ「そりゃ、今日はあいかの奢りだからねぇ、
飲むに決まってる」


「うわぁ〜…でも、ネス君が喜んでくれてるなら私も嬉しい」


ネ「勘違いしてるみたいだけど酒が飲めるからじゃないから

あいかがいるから楽しいんだからね」




俺の急な発言に驚き、困ったように笑いながら



「きっと…その顔はお世辞じゃない顔だよね」


ネ「さすが、俺の事わかってる
ちなみ、俺もあいかのこと分かってるつもりだからね」


「へぇ〜人に興味ないくせにねぇ〜………」


今日あったときにみたいに俺をにらむ彼女


確かにそれはそうだけど、、





今日は表情筋ゆるゆるで可愛いし

さっきの発言の時、嬉しそうに眼が輝いたのだって

それに小指の青リング、
俺がこの間一緒にいるときはつけてほしくないって言ったから、席についた瞬間に外したよね。





そんな些細な所まで見てる俺も気持ち悪いけど

好きな子は目で追っちゃうんだよなぁ…

って思うけど言っても怒るだけだから言わないけどね…





そんな会話をしながら飲み会も中盤に差し掛かった頃




「あの、この間も言ったんやけど、ネスくんにお願いがあってさ…」



ネ「は？……あぁ、今のいままで忘れてたわ


で、どんなこと？」




「実は、RABのみんなが出てくれた番組覚えてる？


実はその番組が、ライブすることになったの」



ネ「えっ、すごいじゃん」




「そう、ジャニーズからアイドル、芸人さんやバンドとか色んなジャンルの人がくる一夜限りのお祭りライブ的なコンセプトなんだけど…


実はそれにRABのみんなも呼ぶことになってて」




ネ「えええ！ほんとに？」


「まだ皆さんには伝えてないんだけどね………

自分でもまだびっくりして、

自分の番組が…こんな大きいことができるなんて…」




嬉しがりながらも少し不安そうな表情をする


そりゃ、そうだよなぁ……


1人でそのプレッシャーを背負わなきゃいけないんだもんな






ネ「本当にすごいことだよ、おめでとう


それに、あいかなら大丈夫だって」



今だけでもそのプレッシャーを減らしてあげたい



ネ「今回のことは、頑張った証拠でしょ？
それに思ってる以上にちゃんと出来てるから」


「ネスくん…」



すぐにでも涙が溢れてしまいそうな表情をする彼女



胸がぎゅっと締めつけられる
すぐに寄って抱きしめられる関係だったら…

そう後悔しても遅い

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