同じ匂い ページ42
今日はドラゴンさんとお泊まりデート
その前にある目的を達成するため、
家の近くにあるドラッグストアのシャンプーコーナーへ
『あれ、もしかして』
その一言が聞こえ、被っていた帽子をさらに深く被る
チラッと横目で見るとこちらを見て話す男性二人組
あ、ばれたかも……
シャンプーを買うのを諦めて外に出ようとすると
『あんずさんですよね、
俺めっちゃファンで握手とかしてもらってもいいですか』
「…応援ありがとうございます。」
腕を掴まれて、声をかけられてしまった
出来る限り、マネージャーさんがいない時は男性ファンと
接触しないようにしていたのに…
「…すみません。次の現場あるのでもう行きます。
今後も応援よろしくお願いします」
『…はぁ？もう少しね、お話とか』
「あの、嫌がってるのでやめてあげましょ」
聞き慣れた声が後ろから聞こえる
「このまま行くと警察呼ぶことになりますよ」
後ろを見ると深く帽子をかぶった人が携帯を持っている
二人組はすぐに手を離しその場からいなくなった。
「大丈夫？痛くない、手」
「あ、大丈夫ですよ。あんなこと慣れっこです」
この業界では当たり前のことだ
強く握られていたみたいで、手は赤くなっている
その手を見てドラゴンさんは、はぁとため息をついた。
もしかして、飽きられたかも…
「…慣れてほしくない部分だけどね。
これからは、近く来たら教えて。迎えにくるよ」
「え、大変ですよ」
「俺がしたいからします。」
服でバレてるからこれ着ときなと言って渡してくれたジャンパー
ドラゴンさんの匂いがする、、好きな匂い
「で、何を買いに来たの？買って帰ろうか」
あっ……
今日の目的は
ドラゴンさんに私と同じシャンプーを使ってもらうため
寂しい時に、シャンプーの香りがすればドラゴンさんといっしょにいる気分になれるんじゃないかと……
そんな恥ずかしいこと言えるわけもなく
「え、えっと、、あの」
「え？なんか言えない感じ？」
「…これ買って」
「これ？家にもシャンプーあるけど…
こんなん買うんだったら家にすぐ来てほしかったな」
…やっぱり、ドラゴンさんはちょっとピリピリしてる
ただ、恥ずかしい目的を言えるわけなく
「これじゃないと嫌です」
彼はそれしか言わない私にまたため息をついてレジへ
そのまま、ドラゴンさんは無言のまま家に向かっていった
……どうしよう
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ずんたろす(プロフ) - 姫奈さん» コメントありがとうございます💕分かります！優しくてでも子どもらしいDRAGONさん本当良いです……… (2023年2月16日 20時) (
レス) id: 8cca01985a (このIDを非表示/違反報告)
姫奈 - いつも見させてもらってます！DRAGONさん良いですよね〜…( ˘ω˘) (2023年2月15日 20時) (レス) @page31 id: 45ef6cd607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ずんたろす | 作成日時：2023年1月13日 18時
