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赤葦 (目線)
あ、しまった
目の前には上下セットのキャミとショート丈の部屋着に薄いカーディガンをきているひな…
いくら近所とはいえ無防備だろ
変なところで危機感ないよなぁと思いながら見る
てかやっぱり黒尾さんなのか
まぁ仕方ないけど
「赤葦の家で勉強会してたわ宮も来る？」
「あー行きたいけど今従兄弟来てるのよね…また誘って黒尾」
「いいよ。あ、あとついでにここ教えてくんね？多分宮のクラスの方進んでるよな？」
こことさりげなくひなを隣に座らせて問題を見せている
いや大事なのはそこじゃない
そして従兄弟も問題だけど…
ひなは今どう見ても無防備だろ無防備
チラッと肩紐見えてるしなんで本当この子は
心の中で有り得ないくらい叫びながら彼女の教科書を見つける
ネックレスどこだったかな
とりあえずは
「ひな、教科書あったよ」
はい、と渡す
「お〜ありがと〜ネックレスは？」
「今探すから待っててか最後どこで見たとか覚えてないの？」
チラッとみえる谷間
黒尾さんは何も思わないのか？
横目で黒尾さんをみればほんのり赤い気がする
そりゃそうだ誰でも赤くなる木兎さんなんかみろ胸しか見てない
この人いつか仕返ししよう
「…ん〜どこだったかなぁ」
「はぁ…」
なんとなく手刀を食らわせてあんまり探したくないけどと思いながらも布団を捲る
まぁ無いか…
枕も捲るがなし
なら…
ベッドと壁の隙間に手を入れて探す
ジャラッと冷たいのに触れてはそのまま掴んで何かと見る
「…あったこれ？」
「本当〜？よかった京治ありが…痛っ」
２回目の手刀
「…あのさひなさん」
「？はい」
「何回その服装で俺の家来るなていった？家が近いから〜て言っても危ないだろ。もうちょい危機感持てこのアホ」
「いやいやいつも京治送り迎えしてくれるし…」
「それはひなが薄着で来るのが悪い…ほら後ろむいて、これ付けるから」
はーいと脳天気な声をだしながら背中を見せては髪の毛を上げて細い首がみえる
何回この首に噛み付こうと思ったか
慣れた手つきでネックレスをつけてる
「…ちょっとこのバカ家まで送ってきます。皆さんは勉強やってて下さい」
「誰がバカよ京治の表情筋なし」
「いいからいくよ。従兄弟にも説教するから」
「いやいやあの子たちむか「赤葦〜 俺が送っててもいいか？」」
黒尾さんが割り込んで言ってきた
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作者名：まみ吉 | 作成日時：2020年6月29日 10時
