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黒尾 目線
初日が終わりそそくさと帰って明日の勉強〜と思い昇降口に向かう
「ふははっお前振られてやんの〜」
「ばっ声でかい！！」
なんだなんだ？と思いちょっと盗み聞きをする
「宮といきなり相合傘して帰ろうとかお前下心見え見えだし普通に考えて断られるだろ」
「だとしても見た感じ傘忘れて来てそうだし…なにより近づきたかったし」
「まあまあまずは連絡先聞いてやり取りしてからな？」
なるほどね。
宮モテるもんなぁ実際可愛いし、しっかりしてるし面倒みも良いもんなアイツ
そして歩いた所にいるのは空を見る宮
確かに傘忘れてそう
俺なら同じ部活だし別に他の生徒に見られても大丈夫か？
そして話掛ければなぜかあやふやに答える
「…ひな？」
そしてやっぱり傘忘れてきたんだな
「…私用事思い出したからここで帰る！またね」
「いやまたね。じゃねぇよ」
グイッと腕を掴む
細いけど柔らかいなぁなんて思いながらも
「…ひな傘忘れてきたんだろ？同じ駅だしなんなら止むまでファミレスとか入って勉強とかしてもいいし、てかひなの最寄り定期内だから家まで送るてかそうじゃなくても送るけどな」
「な、なんで…」
「なんで？て言われてもなぁひなだし心配になる」
「拒否権は？」
「ない、なんなら主将命令ていう？」
観念したのか溜め息を着く
「わかった一緒に帰る」
「分かればよろしい、ほら折り畳み傘小さいからあんまり離れんなよ」
「…あの黒尾さん相合い傘…」
「別に俺とひななら大丈夫だろ。言われたら言われたで否定すればいいし」
否定すればいい
自分で言っておいてなんでちょっと傷付いてんのかな
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作者名：まみ吉 | 作成日時：2020年6月29日 10時
