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8粒 ページ8

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「あれ、赤葦くんだ」

それは夏休みの間の貴重な休みの日

必要な物を買いに1人で出掛けていた時だ

肩出しの服に花模様のスカート

そしてレースの日傘


ドクンッ


胸が鳴った



「…あ、猫又さん…」

「こんにちは〜」

ニコニコと笑いながら彼女は話す


「お出掛け?」


「まぁそんなところです。」

「ふーん」

そういって俺の身体をジロジロとみる。

今日の服装変だったのか?

普通だけど


「………」

「猫又さん?」

「……え、あ!?何?」

途端にボーと仕出し黙りだす彼女に何かを感じ呼ぶ


「大丈夫ですか?てか暑いからちゃんと水分補給とかしてくださいよ?」

「あはは〜わかってるよ〜」

そしてまた傘をくるくると回す

「さてと食材の買い出しに行かないとね」

またね赤葦くん。

また笑いながら手を振られる

「また会いましょう。」

俺も振り返す


あ、


そういやそうだ


ふと思い出し彼女の行く方向にいき




パシッ




彼女の腕を掴む



「…!?赤葦く…「タオル!」え?」


「合宿の時にタオル貸してくれてありがとうございます。お礼ちゃんと言えてなかったから」


きょとんとした顔をする。


そりゃそうなるよな


我ながらやらかしたと思う。



「なーんだそんな事か〜全然気にしなくてよかったのに〜」


赤葦くんは優しい人なんだね〜



「…いえそんな事…」


「今度光ちゃん経由で返して貰っていいよ〜こちらこそごめんね〜」

「…はい、では今度木兎さん経由で返します」

「あ、でも光ちゃん経由で返したら光ちゃんに使われそう〜まぁそれもそれでいいかも」


ニコニコしながら言うから可愛いとか思ってしまう。








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作者名:まみ吉 | 作成日時:2019年1月2日 14時

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