赤葦は彼女と出会う (ページ37)

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38粒ページ37

「うんとっても優しい…私そんな優しい赤葦くんみたいな人好きだよ。」

彼女から言われた言葉

その意味は友達として？

それとも別の意味として？

どちらなんだろうと思いながら考える

「…俺も…俺もAさんみたいな人が好きです。」

「…赤葦くん…」

「…だからAさん…」

ううん違う

「Aさん俺、初めて見た時からAさんが好きです。付き合ってくれませんか？」

ぎゅっ…と彼女の手を握って目を見て言う

「…赤葦く………」

言葉を聞いてから目を潤ませ少し手を震わせて小声で言った

「…私も赤葦くんの事が好きです…

私も…初めてあった時から好き…」

「…Aさ…」

「…だからその…よろしくお願いします」

「…っはい…こちらこそ」

嬉しくて胸がいっぱいになった瞬間だった

彼女と想いが通じあったその事実だけで嬉しかった

今から彼女は俺の彼女

それだけで嬉しい

ニコッと顔を赤くさせながら笑うAさん

本当に可愛い人だと思う

「…あ、じゃあ赤葦く「京治」？」

「これからは赤葦じゃなくて京治て呼んで？『A』…」

そっと頬に俺の手をあてて彼女との距離をゼロにする