赤葦は彼女と出会う (ページ35)

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本当は分かっていた

この子のことを

この子達の事を

俺が入る隙間なんて最初からなかったて事を

俺が高校になる時だった

それまで一緒だったアイツは近くの高校へ通うことになり、俺はバレーがしたくて強いところへいって毎日連絡とったり、休みが会う日はあったりだして過ごしていた

『後輩くんてどんな人？？？』

2年生になりお互いの心境報告をしに彼女の家に行く今年の6月くらいだった。

4月くらいから1年でセッターはいったんだ！て連絡したらよかったねて連絡がきて今はどうかと聞かれた

『んーなんかAと一緒に高校言ってるみたいな感覚！！』

『なにそれ』

クスクスと笑いながら玉ねぎの皮を剥く

『Aの言い方的にいうとめんどうみてくれてるみたいな？？』

『なるほどね』

それは気になるね

『だろ！いつかあわせてみたいなぁ』

俺の大事な人達を紹介したいのはおかしいことだろうか？

いやおかしくない

そう思ったら今年の7月の終わりの合宿の時に

彼女達は出会えた

あの時は嬉しかった。

そして気付いた

Aと赤葦の顔色が違うと

無自覚なのかもだけどどこか惹かれているのがわかった

もしやこれは？？なんて思いながら2人を合わせる

そして見事にあたる

でも

そんな嬉しいことがあっても乗り越えないといけないものがあった

俺は

俺には何が出来るだろうか……