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4粒 ページ4
．
「それよりもハイこれ予備のタオル。」
手に持っている服のブランドのロゴの書かれた袋を木兎さんに渡す。
「ありがとうな〜いやまさか忘れるとは思ってなくてよ〜」
「光ちゃんは相変わらずだね〜」
あははなんて呑気に会話をする。
暑いな…
っぅーと額の汗が流れる感覚
「…赤葦くん大丈夫？よかったらタオル使う？」
目の前にはアイボリー色のタオル。ほんのり柔軟剤の香りと別の匂いがする。
なんだこの鼻につく匂い
「いえ、俺は自分のあるので…「光ちゃんのタオルなんて腐るほどもってきたから1枚くらい大丈夫！ほら汗ちゃんと拭いて」わっ」
グイッと彼女が俺のおでこの汗を拭う
「光ちゃんの保護者くんでもまだまだ甘いね〜」
ニコニコとしながら言われる
この人は一体…
木兎さんと同じ属性の人だと分かっているのになぜなんだろう
こんなに煩いとも面倒臭いとも思わないのは…
今だって普通なら嫌なはずなのに嫌じゃない自分がいる。
変なの…
「木兎ー赤葦〜休憩終わるぞ〜」
「あぁ！！今行くー！！んじゃあありがとうな！！A！！」
「次からは忘れないでね。」
「わかってるって」
ふふっと笑いながら閉じていた日傘を開きくるくると子供みたいに回しながら彼女と別れる。
「あ、またね！赤葦くん！」
くるっと振り返って彼女に言われる。
「はい！猫又さんもまた…お会いしましょう」
バイバーイと手を振られる
俺も軽く手を振り返す
「なんだなんだ赤葦いい感じだな」
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作者名：まみ吉 | 作成日時：2019年1月2日 14時
