25粒 ページ24
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猫又監督が音駒に復帰したという話を聞いてふと思った。
Aさんと同じ苗字
そうそういない苗字だからもしかしたら〜なんて思う
思い出す顔
まるでひと夏の恋だったような余韻がある。
優しいし可愛くて気が聞いて
でもどこか芯が通っていて
少ししかあってないがどれも俺の中では大切な思い出になってる
不思議な人だった
パシッ
途端にいきなり視界が覆われ何も見えなくなる
「だーれだ?」
その声…
ずっと聞きたかった声…
なぜかそんな幼稚で可愛らしいことにフッと口元が緩む
「…猫又さんですよね?」
覆う手を優しく掴みくるりと振り返れば
「あたり!赤葦くんやっぱり凄いね!!」
ぱぁあと笑いながらあの日と変わらない笑顔をみせる猫又Aさんの姿
「お久しぶりです。猫又さん…」
赤いジャージを着ている彼女…
音駒だったのか
「お久しぶりです。赤葦くん。夏以来だね〜」
いつものようにニコニコと笑う彼女
変わらない姿にどこか安心する。
「おーい。猫又〜集まるぞ〜」
すると彼女を呼びに黒尾さんが来る。
この人が次期主将になると聞いた
「あ、はーい!今行くね〜
それじゃあまたあとでね。赤葦くん」
ニコッと笑い黒尾さんの元へ行く
「はい。またあとで」
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作者名:まみ吉 | 作成日時:2019年1月2日 14時