22粒 ページ21
「……………」
「A…元気か?」
「おじいちゃん!」
ひょっこりと病室に表れたのはふわふわとした白い髪に猫と思わせるような笑みを浮かべるAの祖母…
猫又育史の姿があった
「最近顔を見せてなかったからな…大丈夫かと思ってきたんだ」
病室に入ってきてよっこいしょと部屋にある椅子に座り彼女をみる
「…体調は大丈夫か?」
「うん、だいぶ良くなったよ」
「そうか…さっきすれ違ったが今回の結果次第で退院らしいな」
「うん。」
大丈夫だといいな
そういった彼女は寂しそうにいう
「……そういえば監督に復帰する話前にしたよな」
「え、あ、うん」
「復帰しました。」
ニィッと悪戯な笑顔をしピースという可愛らしいことをする
「えっええ!?え?」
その事を聞いてAは驚きを隠せない
「おじいちゃん…また無理しないでね…」
「大丈夫じゃ大丈夫じゃ…Aは学校復帰は大丈夫そうか?」
学校
その単語を聞いてぴくりと反応をする
「…大丈夫だよ。ちゃんと入院とかで学校休んでるわけだし…」
「そうか…お前が大丈夫ならそれでいいんだ」
「おじいちゃん?」
「いやなんでもない。年寄りの独り言だよ…さてそろそろ部活が始まる時間だから戻るな…」
「うん!ありがとおじいちゃん」
気をつけてね〜と見送りパタンとドアが締められる
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作者名:まみ吉 | 作成日時:2019年1月2日 14時