20粒 ページ19
「今日はわざわざ来てくれてありがとう。二人とも」
日が暮れて空が紅くなりオレンジ色の光が彼女に照らされ綺麗に光る時間
「いえ、こちらこそいきなりでしたのにお昼までご馳走になってしまい…申し訳ないです。ありがとうございます。」
「…こちらこそありがと…楽しかったよ!」
ニコッと笑う彼女はとても綺麗で
それでいて
消えるんじゃないかと思った。
·
「ではこれで失礼します…」
「またな!A!」
軽く頭を下げて彼女の家を後にする
木兎さんは笑いながら手を振っていた
「……
·
赤葦くん!!」
少し歩いたところで彼女の声が聞こえる
くるりと振り返れば
「また、また会ってくれますか?」
その顔はさっきと違って今にも泣きそうな顔をしていた
綺麗な顔がもったいない
そう俺は思った
「はい。また来ます。だからまた会いましょうAさん」
「赤葦くん…………ありがとう!また会おうね」
ニコッとまた笑いだす彼女をみて一安心をして戻る
「あっやば俺Aの家に忘れもんした!赤葦先に帰っててくれ」
「え、あ、はい」
忘れ物とか木兎さんらしいな
なんて思いながら今日あったことを思い出しながら帰路に着く
その途中
やけに騒がしく急いでいる救急車とすれ違った。
「救急車とかなんかあったのかな」
その方向はさっき歩いてきた道…
そういえば木兎さん遅いな
まぁさきに帰ってていいって言ってたからいいのか
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作者名:まみ吉 | 作成日時:2019年1月2日 14時