アンナチュラルな葬儀屋さん。

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雨「で、何があったんですか？」

木林さんの話すところによるとこう。
午後にUDIラボの中堂さんから電話がかかってきて、三澄さんと東海林さんを車でピックアップするよう頼まれた。
ところが三澄さん達を車に乗せると、調布の飛行場まで連れていくように頼まれ、運転手役をしていたのだとか。何かの事件を追っていて、車で柵を突破してなんとか間に合ったのだそう。
話だけで聞くとなんだか現実じゃないドラマの世界みたいだが、あの車の傷を思い出すとうなずける。

雨「調布って、まぁまた遥々。お疲れ様でした。」

木「皆さん急いでいらっしゃったのであまり詳しくは聞かなかったのですが、解剖を請け負った御遺体が連続殺人の被害者で、その事件の被害の拡大を防ぐため急いでいらっしゃったみたいですよ？」

雨「で、新たな被害は防げたんですか？」

木「えぇ。三澄さんと、後から駆けつけた久部さんが救命措置をして一命を取り止めたそうです。あと少しで葬儀の新規依頼が一件入るところだったのですが。」

木林さんがにっこりと微笑む。

雨「木林さんが言うと冗談に聞こえませんよ。」

木「私はいつでも本気です。」

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