【文スト】真実と嘘は紙一重【デュラララ】

嘘つき : 28 ページ30

prrrrrrr

電話かしら？こんな時間に非常識ね

「もしもし」

『もしもし、Aちゃん？』

ああ…この人は確か、折原臨也だったわね…

【臨也さん！？】

「はい。Aです。どうしました？」

『どうしました？ってそっちこそどうしたのさ。今日の報告、まだなんだけど？あまりにも遅いからこっちから電話しちゃったよ(珍しいな…Aちゃんが忘れるなんて…)』

「ああ！すみません…忘れてました…仕事があったものでつい…」

まずいわね。ま、たまにはこういうこともあるでしょ。

いくらこの子とは云え、完璧人間って訳じゃあるまいし。

【私の真似事をするな。それに、ただ私を真似ただけじゃ、臨也さんなら気づくと思うよ】

うるさいわね！

黙ってなさい！

『Aちゃーん？聞いてる？』

「あっ！すみません！何でしたっけ？」

『だーかーら報告だって(…声だけで感情が判る…更に仕事だけで本来の目的を忘れる…Aちゃんらしくないな…というか、Aちゃんなのかどうかすら疑わしい…)』

「あ、えっと報告ですね…_____


___

【真っ赤な嘘を報告するなんて…】

でも、周りからみたら結局そうなるわよ？

『へえ…大変だったんだね…そりゃ疲れる訳だ。無理は禁物だよ』

「はい。折原さんこそ、無理しないで下さいね？」

【終わったね】

はぁ？

『(怪しい…というか、誰だ？こいつ？普段はそんなことで疲れないし、俺のことだって臨也さんって呼んでたのに、折原さん呼びになってる。Aちゃんは必要な時以外は呼び方は何としても変えない主義…ややこしくなるのが嫌だって云ってたし…じゃあ誰だ？真逆…！)』

『それにしても、よく罪歌が簡単に体返してくれたね』

っ！

まずいまずいまずい！！

バレたら終わり…

もっと人を愛したい！

こんなところで！！

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