うたいてほいくえん！ (ページ22)

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えぴそーど15 ページ22

Aside

う｢さかた、明日おべんとうわすれんなよ｣
さ｢だいじょうぶやって！うらさん！しんぱいしすぎや！｣
う｢おかあさんと、じゅんびしろよ｣

そう
うらたくんがここまで心配するのには理由があるのだ

去年の遠足でさかたんはお弁当を見事忘れてきたのだ
お母さんと一緒に準備したらしいが、お菓子詰める時に邪魔だからと1度出したらそのまま忘れてきたらしい
その時のさかたんの絶望顔は…

そんなさかたんを救ったのはうらたくん
自分のおかずだったりおにぎりを分けてあげていた
本当に優しくて、しっかり者だ

そんなうらたくんに私のおやつを分けてあげたのは内緒だけどね

そ｢せんせ｣
｢そらるくん？｣
そ｢天月がころんだ｣
｢ええ！｣

そらるくんの後ろには足を怪我した天月くんが
膝から凄く血が垂れている

天｢…大丈夫だよ！いたくない！｣
｢…｣
天｢だいじょうぶ｣
｢天月くん、我慢しなくてもいいんだよ？｣

そういうと瞳からは大きな雫が零れた

天｢…いた、い｣
｢よしよし、痛かったね｣
天｢ん、うん、｣

救急箱…と立ち上がろうとするとそらるくんが持ってきてくれた

｢そらるくんありがとう｣
そ｢うん｣

手当を始める
天月くんは最初は泣いていたけど、落ち着いてきたみたい

天｢せんせ、ありがとう！｣
｢どういたしまして。今日はあんまり走らないようにね？｣
天｢うん！あしたのえんそく、たのしみだから！今日はおとなしくしてる！｣
｢えらい！｣

頭を撫でる
するとにこーっと笑いなるせくんとるすくんの折り紙に参加していた