Part109 ページ31
あなたside
無理なんて、実彩子に敵うはずもなく。
結局薄いピンク色を買わされた。
安かったしまぁいっか。
下着を選んですぐにだっちゃんから連絡が来て、実彩子とは別れた。
一人になったし、プレゼントでも見てみようかな。
財布は確かに良いよね。毎日持つ物だし。
でも社会人だしブランド物じゃないとね。
値段をみると安くても7万。
…ど、どうしよう。
んーあとは、秀太と言えば帽子!
あ、これ可愛いかも。
3.800円…安すぎない。
あ、でもこれとマフラーとかもいいかも。
アクセサリーもいいなぁ。
あー難しい。
また、今度仕事帰りにでも見に来よう。
秀太に電話してみよっ。
Pull…Pull…Pull…
秀「はい。」
「秀太ー、今何してるの？」
秀「今家だけど。」
「実彩子、だっちゃんの所に行っちゃったの。秀太は…出て来ないよね…」
秀「今どこ？」
それからはしばらくして秀太が来てくれた。
「秀太ー！」
秀「おいおい、どうした？」
「会いたかった!」
秀「置いて行ったのは誰だっけ。」
「ちょっと用事があったんだもん…。」
秀「わかってるよ。それ、何買ったの？」
「あ、これ？これは…な、なんでもないの。」
秀「………そっ。」
あれ？今秀太…
眉間にしわ寄せた…よね。
秀「あ、俺さ靴下欲しかったんだよね。ちょっと見に行ってもいい？」
「えっ、あ、うん。もちろん。」
気のせいかな…。
秀太がお会計をしているときチラッとお財布をみると、
あれ…結構傷んでる…。
お財布かぁ。
あげたら喜んでくれるかな。
7万、7万、7万…
秀「7万って何？」
「えっ？あ、7万？なんて言ってた？」
秀「………」
ほら、やっぱり…。
秀「Aはもう見るものないの？」
「う、うん…大丈夫かな。あ、コーヒー飲みたい。」
秀「あ、俺も!」
秀太…私といるとつまらないのかな…。
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作者名：mamechan | 作成日時：2019年9月27日 16時
