Part104 ページ26
あなたside
とある一日の話。
「秀太ー！起きてる？」
「もう、秀太！起きてー。」
秀太の上にダイブする。
秀「うぅ…重い。」
「起きて！」
秀「えっ？俺今日休みなんだけど。」
「な、なんで？」
秀「年末は休めないから今のうちに有給を交換で取ってんだ。言わなかった？」
「言ってない…。」
秀「だから寝る。A行ってらっしゃい。」
うぅ…一緒に行けないのか。
寂しい。
そのまま部屋に戻って準備をする。
忘れ物がないか確認していると、秀太が部屋にきた。
「起きたの？」
秀「ん、うん。」
ギュッと抱きしめてくれる。
秀「行ってらっしゃい。」
とキスをしてくれる。
「へへっ、寂しかったけど頑張れそう。」
秀「もう一回する？」
「うん。」
チュッ
「ん、いってきます。」
秀「早く帰ってきてね!」
「ふふっ、わかった。」
秀「いってらっしゃい。」
そう言われてみれば逆はあるけど、秀太に見送られるってあんまりないかも。
秀太がいない会社なんてつまらない。寂しすぎる。
「実彩子は偉いなぁ…」
実「何がよ?」
「今日、秀太有給なの。一日いないだけでもつまらない。」
実「元々いないから別に平気だよ。」
「そうだよね…あー早く帰りたい。」
実「全く…電話してみたら？
秀太くんだってきっと同じ様になってるはずだから。」
「じゃあお昼にかけてみようかな。
今何してるんだろう。」
実「はぁ…呆れた。」
昼休みになり秀太に電話をしようと携帯を持った瞬間、着信がなる。
「もしもし？秀太？」
秀「A？今休憩？」
「うん。私も秀太に電話しようとしてたの。
今何してるの?」
秀「…」
「ん？秀太？」
秀「えっ？あぁゲーム。」
「全く。ゲームばっかり!
まぁ、ゆっくり休んでね!じゃあまた。」
実「…はぁ…。あんた達といると疲れるわ。全くたった一日も離れられないわけ？」
「別にそんなんじゃないけどさ…。」
いつもそばにいて当たり前だから。
会いたくて仕方がないの。
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作者名：mamechan | 作成日時：2019年9月27日 16時
