Part103 ページ25
秀太side
俺がこのパンダにチューするとAが反応するのがおかしくて何回もわざとやってみる。
秀「んー、Aちゃん。もう寝よっか？
よしよし。チュッ。」
じーっと見てるA。
秀「じゃあなA、おやすみ!」
「えっ？う、うんおやすみ…」
ギューッとパンダのAちゃんを抱きしめ布団に入る。
「秀太…やだ…」
秀「何が?」
「そのパンダ…」
秀「嫌でもいいよ？俺のだから。
ねー。チュッ」
「チューしないで。」
秀「えっ？だめ?」
「だめ…私にもして？」
可愛いなぁ…。
でも、まだダメだ。
「秀太…私も一緒に寝たい。」
秀「えー！Aちゃんいるから狭いんだよなぁ。」
「それ貸して？」
パンダを渡すとAは部屋に戻っていった。
秀「どうしたの？パンダちゃん。」
「秀ちゃんとベッドで寝てる。」
秀「プハっ、なんだよそれ。」
「だって秀太…パンダのことばっかり…。」
秀「寂しかったの？」
「うん…」
秀「おいで？」
と布団をめくるとぬくぬくと潜り込んできた。
ギューッと俺に抱きついて頬を寄せてくる。
「私が秀太と寝るの！」
秀「そうなの？」
「チューもして！」
チュッ
「もっと…」
秀「もっとしたら我慢できなくなっちゃう。」
「我慢しなくていいから…」
秀「いいの？声聞こえちゃうよ？」
俺の顔を引き寄せて唇を合わせる。
「こうしてて？」
昼と夜とでこんなにも違う表情をしてくれる。
どっちも可愛いくて愛おしい。
キスをすると嬉しそうな顔で「秀太」って呼んでくれる。
秀「どうしたの？」
「今日ね、秀太の事見てカッコイイって言ってた人いたの。」
秀「えっ俺？真司郎とか西島じゃねぇの?」
「ふふっ秀太だったよ。…嬉しかった。」
秀「えっ？なんで。」
「だってそのカッコイイ人は私の彼氏だもん。」
秀「Aの事も可愛いって言ってたぞ。
美男美女って…」
「美男美女…？」
秀「西島とAの事。」
「何それ。」
秀「恋人なのに手も繋いでなかったって。」
「えっ、そ、そう…」
秀「何？」
「いや、別に。私じゃないんじゃない？
まぁ、いいや。どっちでも。」
秀「なんだよそれ。」
「秀太？」
秀「ん？」
俺の手を自分の胸に持ってきて、
「早く…して？」
こんなに可愛いんだ。
心に少しだけ残っている不安な気持ちは置いておいて、今はAの事を俺なりに愛してやりたい。
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作者名：mamechan | 作成日時：2019年9月27日 16時
