Part101 ページ23
秀太side
何となく二人の間に何かあったんじゃないかって思う。
相変わらず俺のそばに居てくれるAだけど、あれから西島が一切絡んでこない。
また少しみんなで遊んでもうそろそろ帰る時間。
女子たちはお土産に夢中だ。
秀「A？」
「ん？何？」
秀「何か買ってやるよ。」
「どうしたの？」
秀「んー記念?」
「何でもいいの？」
秀「あぁ？」
「本当に？やったー！」
秀「あ、ぬいぐるみ以外な！」
「えー！」
これ以上ライバルはいらない。
しばらくお店をウロウロして戻ってきた。
秀「何かあった？」
「これ…」
秀「これ？」
俺、そんなに金持ってないと思われてんのかな。
Aが選んだのはボールペン2本。
「秀太とお揃いなの。これなら会社でも使えるかなって。」
か、可愛い…。
秀「本当にこれだけでいいのか？」
「うん、ありがとう秀太。」
秀「また今度何か買ってやるからな。」
「どうしたの？急に優しくなって。」
秀「はぁ？俺はいつも優しいだろ。」
「どうだろう。」
実「ねぇ見て！花火だよー！」
今日一日のことを遠い昔の事のように思い出す。
秀「楽しかったか？」
「うん、もちろん。
…でもまた連れて来てくれてるんでしょ？」
秀「あぁ。また来ような。」
ジャケットを引っ張られ頬に柔らかい感触が…。
Aを見ると、ペロッと舌を出して笑ってる。
秀「口にもして？」
と小さい声で言うと。
キョロキョロと周りを見て一瞬だけ唇に触れてくれた。
離れる前に後頭部を抑えてキスのお返しをする。
目が合うと真っ赤な顔ではにかむ。
ゴッホン!
？！
ハッとするとみんなこっちを見てる。
直「あのー、俺達の事忘れてない？」
日「ったくどこでもしやがって…」
真「だから動物やから。」
実「でも、元はAからしてたの私は見たから!」
千「Aもやるじゃん！」
西「………くっそーーーー！」
秀「見てんじゃねぇよ。」
「や、やだ…」
真っ赤な顔で泣きそうになってる。
みんなからAを隠してまたキスをした。
秀「結局しちゃったね。」
「バカ…」
後ろからは冷やかす声が聞こえるけど、そんなのは気にしない。
俺達はまたキスを交した。
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作者名：mamechan | 作成日時：2019年9月27日 16時
