Part68 ページ21
秀太side
秀「お前その格好で行くのかよ。」
「え、だめ？」
秀「いや、だめではないけど…これ着て行け。」
短いズボンにTシャツ。いや、下着透けてるし。
俺は着ていたパーカーを羽織らせた。
「秀太の匂いがする」
と匂いを嗅ぐ姿が可愛いくて。
秀「そうゆうのやめろよな。」
なんか、恥ずかしい。
コンビニ行く時はまた手を繋ぐ。
どうやら手を繋ぐのは許されてるようだ。
歩いていると1人の男とすれ違う。
？「あれ？秀太？」
ん、誰だ？
友「俺だよ、ゆうすけ!」
秀「おぉ、ゆうすけか。あれ？お前…関西の方に行ってなかったか？」
友「うん、京都にいるんだ。今は遅い夏休みで実家に帰ってきてて。って彼女？」
秀「あぁ、Aだよ。」
友「えぇ！Aちゃんだったのか。」
「久しぶり…」
秀「なんで隠れんだよ。」
「いや、スッピンだから。」
友「いや、俺スッピンしか知らないから大丈夫だよ!」
「あ、そっか…」
友「二人はいつから付き合ったの？」
秀「いや、本当に最近なんだ。」
友「そうなの？ずっと仲良しだったからもっと前からだと思ってた。…中学の時Aちゃん狙ってるやつの事片っ端からやっつけてたもんな。」
「えっ…」
秀「そ、そんな事してねぇよ！」
友「あの頃は可愛らしかったけど綺麗になったね？」
「そうかな…ありがとう。」
友「じゃ、またね！また、みんなで集まろうな!」
秀「おぅ、またな！」
…確かゆうすけってAのこと…
「びっくりしたね。」
秀「うん…」
「どうしたの？」
秀「あ、いや。早く行くぞ！」
「ちょっと引っ張らないでよ。」
秀「A走るか？」
「え、あ、やだ!ちょっと待って！」
何気ない事だけど、好きな人とこうして一緒にいるだけですごい幸せな事なんだなって思った。
Aの事、本当に大切にしなきゃな。
Aを失ったら生きていく自信ねぇわ。
「もぉー、まだ息が苦しい…。」
秀「アイス分のカロリーくらい消費したんじゃん？本当なら俺がカロリー消費してやるんだけどなぁ。」
意味を理解したのかAは真っ赤な顔で睨み付けている。
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作者名：mamechan | 作成日時：2019年9月22日 22時
