Part66 ページ19
秀太side
帰ってきてからすぐに料理をし始めたA。
少し、一緒に休みたかったのにな。
鼻歌を歌いながら、楽しそうに料理をする後ろ姿を見ると…
うぅ…襲いたい…
いや、せめて抱きしめたいなぁ…。
エプロンをして髪を束ねてる姿も可愛いし。
はぁ…耐えられねぇ。
「何、見てんのよ!」
秀「見てねーよ。」
「そ？ならいいけど。」
俺は背後に回り、キッチンに手をあてAにギリギリ触れないように囲んだ。
「な、何？」
秀「触ってねぇよ。」
「もぅ…」
秀「なぁ…もぅ許して?」
「ダメだよ。約束。」
と俺の方にクルッと体を向けてキスをしてきた。
あ、許してくれたんだと俺はAの腰に手を回した。
すると「ダーメ!」と手を取られた。
秀「はぁ？なんで!」
「私はいいの！秀太はダメ！」
なっ、なんだこのワガママ姫は。
秀「じゃあもう一回…」
「もう終わり。」
秀「はっ？…」
俺は触れちゃダメで、Aは良いってことか…
なるほど…
じゃあ、させたくなるように仕向ければいいのか。
秀「俺、先に風呂入ってくるな。」
「うん。」
さーてと、ここからどうしよっかなぁ。
風呂から出るとAはソファに座ってテレビを見ていた。
秀「料理終わったの？」
「うん、いつでも食べられ…ってちょっと!」
秀「んー？」
「ちゃんと服着てよね!」
秀「暑くてさ。」
「夜は涼しくなったんだから風引くよ！」
ほーら、上半身裸のまま出てきたら案の定Aは照れてる。
飲み物を冷蔵庫から取りAの隣に座る。
「じゃあ、ご飯の準備してくる…」
秀「いや、まだ腹減ってねぇからいい。」
「じゃあ、飲み物…」
秀「ある。」
Aは仕方なくソファに座り直した…。
「何企んでるの？」
秀「え？何も？」
「じゃあ、私もお風呂先に入ってこようかな。」
秀「うん、入ってこいよ。」
着替えを取りにバタバタと2階に上がって行くA。
とりあえず、少し意識させられたかな。
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作者名：mamechan | 作成日時：2019年9月22日 22時
