Part79 ページ29
あなたside
実「もうすぐクリスマスだね〜！」
「うん、今年ももうすぐ終わっちゃうなぁ。」
実「年が明けたら先輩たち卒業だね…」
「卒業したら学校つまらなくなりそう。」
実「本当に…Aいっぱい遊ぼうね！」
「うん！実彩子がいてくれて良かった!」
卒業か…
秀「なぁ、クリスマスも一緒に過ごそうな。」
「でも、秀ちゃん受験前で…」
秀「1日くらい大丈夫。Aと一緒に過ごしたいの。」
「うん…ありがとう。私も秀ちゃんと一緒にいたい。」
秀「ちょっとデートしようかなぁ。」
「デート？」
秀「うん。ずっと学校と家の往復ばっかりじゃん。たまにはAとデートしたいなって。」
「秀ちゃん…」
秀「寂しい思いばっかりさせてごめんな…」
「寂しくなんてないよ?秀ちゃんがそばにいてくれるから。」
秀「俺は寂しい…」
「えっ…ひどい…」
秀「もっとAとデートしたいし、遊びたいしイチャイチャしたい…」
「うん…だけど…」
秀「分かってる…頑張るから終わったらいっぱい遊ぼうな。」
「うん…秀ちゃんが彼氏で良かった…」
秀「ははっ…何それ。」
「大好き…」
秀ちゃんは優しくキスをしてくれた。
−−−−−−−−
そしてクリスマス。
今日は秀ちゃんの塾に私が迎えに行く。
もうそろそろ終わるかな。
少しずつ人が出てくる。
たくさんの人の中でも秀ちゃんはすぐに見つかる。
「秀ちゃん！」
私が呼ぶとニコッと笑って近付いて来てくれる。
「お疲れ様。」
秀「もう、すっげー疲れた…頭パンク中。A癒やして？」
と言って顔を近付けてくる。
「ちょっと！こんな人がたくさんいるところじゃダメだってば!」
唇を尖らせている。
その唇に一瞬キスをした。
秀「えっ…」
「ふふっ、行こう？」
って一体どこへ行くんだろ？
「ねぇ、今日どこ行くの？」
秀「今日はね…まだ秘密…」
「えー？」
秀「はい、黙ってついてこい！」
「もぉー!」
ふふっ、強引なところも好きなんだけどね。
電車に乗って行くようだ。
クリスマスだから流石に人が多い。
秀「Aこっち。」
満員に近い電車で秀ちゃんは私をちゃんと支えてくれる。
私はそれに甘え切って秀ちゃんに抱きついた。
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作者名：mamechan | 作成日時：2020年4月7日 11時
