Part74 ページ24
あなたside
中「なんだつまんねぇの…」
「つまんねぇって…」
中「別れちゃえば良かったのに。」
「もう…ひどい…」
中「嘘だよ。星野が星野に戻って良かったわ。」
「色々ありがとうね。」
中「いいえ。俺も早く良い人現れないかなぁ。」
「いっぱいいるでしょ?中岡くんモテるし。」
中「例えモテてたとしたって好きになれなきゃ意味ねぇんだよ。」
ちょっとだけ寂しそうな表情を残して行ってしまった中岡くんに胸が締め付けられる。
実「良かった…」
「ごめんね。心配かけて。」
実「ううん…なにも。Aの隣には末吉先輩にいて欲しい。だから嬉しくて…」
「ありがとう…」
部活も終わり秀ちゃんが今日も校舎から出てくる。隣にはいつもの女の先輩もいる。
だけど、もう私は隠れない。
「秀ちゃん！」
秀「お待たせ。じゃあな。」
女の先輩に挨拶をする。
秀「本当に良いの？嫌なら学校の外に出て待ってても良いんだけど。」
「大丈夫だよ。そのかわり…チューして？」
秀ちゃんはニコッと笑ってキスをしてくれた。
「も…もう…長い!」
秀「お前がしてって言ったんだろ。俺はこんなんじゃ足らないんだけど。」
「私も…足らないけど…まだ学校だから…」
秀「学校出たらもっとしていいの？」
「する場所ないもん…」
秀「いくらでも探す!」
「もぉー。あ、そういえばもうすぐ秀ちゃんの誕生日だね。」
秀「あ、そういえば。」
「秀ちゃんの誕生日…今年は土曜日なんだけど…夜、泊まりに来てくれる？」
秀「もちろん…ってかさ、ホテルに行きたい…」
「ホテ…ル？」
秀「まぁ、つまりそういうホテル。Aと二人っきりが良いなって。」
「良いよ。私も秀ちゃんと二人っきりが良い。」
秀「ありがとう。楽しみだ。」
「それで…何か欲しい物はある？」
秀「えっ？何もないよ。Aがいてくれればそれで良い。」
「それじゃ…だめっ。」
秀「じゃあ、Aの睡眠時間ちょうだい。」
「どういうこと？」
秀「その日は寝ないでずっとしてるっていうのはどう？」
「なっ?!そんなの無理に決まってるでしょ！」
秀「えー！」
「もう！って秀ちゃん！何この手！」
秀「触りたくなったの！」
「危ないからちゃんと前見て！」
秀「見てるよ!」
「もぉー秀ちゃん！」
秀「A〜!」
「やだもぉー…」
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作者名：mamechan | 作成日時：2020年4月7日 11時
