Part68 ページ18
あなたside
最低…なんてひどいことを言っちゃったんだろう…
だけど、今は許せないし秀ちゃんのことが信じられない。
震える手で自転車に乗って私は一人で家に帰った。
実「A〜！」
「実彩子…」
実「えっ？泣いてるの？」
実彩子に話を聞いてもらった。
実「えっ…本気なの？」
「別れたくないけど、今のままだと付き合ってるのも辛い。」
実「お互いストレスが溜まってるんだよ。少し冷静になって考えた方が良いんじゃない？私達もケンカばっかりだよ？」
「だからって…女の子と二人で勉強して夜も電話して…そんな事しなくたって良くない？私はいらない存在だって言われてるような気しかならなかった…」
実「Aの気持ちは分かるけど…」
「不思議と今涙出てこないんだよね。たいして悲しくないのかも。」
実「A…」
「実彩子ごめんね。與先輩と電話して？また明日ね！」
私は電話を切った。
もちろん秀ちゃんからはメッセージも電話もないまま朝を迎えた。
学校に着くと嫌な奴に会う。
中「あれ？星野今日は1人？」
「そう。」
中「なんだよ〜先輩とケンカでもしたのかよ〜？」
「ケンカって言うか別れた。」
中「はっ？」
「じゃ、先行くよ！」
中「ちょ、ちょ！ちょっと待てって！なんでだよ。」
「なんだって良いでしょ！もうこの話はしないで！」
中「俺だって心配してやってんだろ？ちゃんと話せよ!」
「やだ！」
中「星野！」
「ちょっと痛い！髪の毛引っ張らないでよ！」
中「お前が逃げるからだろ。」
そこにちょうど秀ちゃんがいた…
あっ…
どんな顔をすれば良いのか分からなかったけど、そんな事考える暇もなく秀ちゃんは行ってしまった。
中「星野…」
「ごめん…一人にさせて…」
昼休み、私はお弁当も食べずに屋上へ来た。
寒い…
今日は一段と寒くなった。それとも…心が寒いだけなのかな…
すると急に暖かくなる。
振り返ると中岡くんがいた。
ブレザーをかけてくれたのだ。
中「何たそがれてんだよ。」
「別に…」
中「そんな顔して…何無理に平気な顔してんだよ。」
「だって本当に平気なんだもん。」
中「先輩にもう新しい彼女ができても？さっき、見かけたけど。」
「えっ…」
嘘でしょ…
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作者名：mamechan | 作成日時：2020年4月7日 11時
