Part67 ページ17
あなたside
秀「おはよう。」
「おはよ…」
秀「A昨日ごめん。帰ってすぐ寝ちゃって…」
「ううん。大丈夫だよ。疲れてるんだもん。」
寂しかったなんて言えない…
そういえばキスだって帰りに少ししてくれるだけ。
お互いの家にも行ってないから体を求められることもなくなってしまった。
私ばっかりが好きみたい…
昼休みには一緒にいられるけど、実彩子たちもいてあまり甘い雰囲気にはならない。
部活が終わり今日も先輩が出てくるのを待った。
するとやっぱりまた昨日の女の先輩と一緒に来た…
話し声が聞こえる。
女「そういえば昨日はごめんね。どうしても分からなくて…遅くまで電話付き合ってくれてありがとう。」
秀「良いよ別に。どうせ夜中まで起きてるし。俺も分かんないところ教えてもらえたからさ。」
女「なら良かったけど…」
どういうこと…
じゃあね。って声が聞こえるけど私は昨日みたいに隠れる事ができなかった。
秀「あれ？Aどうした？」
「何…」
秀「えっ？」
「何今の…」
今までの我慢や寂しさが限界を迎えてしまう。
秀「何？」
「今の話し何って聞いてるんだけど…」
秀「何怒ってんだよ。」
「昨日、さっきの人と電話してたの？」
秀「あっ…いや分かんないところがあって…」
「私には寝ちゃったって言ったじゃん。」
秀「ごめん。Aのこと傷付けたくなかったんだ。」
「傷付くようなことしてるの…？」
秀「するわけねぇだろ。さっきの奴…同じ大学行くんだ。それでお互いちょっと励まし合いながら勉強してて。でも誤解されるような事なんてしてないから。」
「知らない…勝手に励まし合ってれば良いでしょ。」
秀「お前だって来年になれば分かるよ。一緒に頑張ってくれる存在がどんなに有り難いか。」
「どうして…それが私じゃだめなの…」
秀「A…」
「だったらその人と付き合えば良いでしょ！」
秀「おい、何バカなこと言ってんだよ。」
「じゃあ私から別れてあげる。」
秀「お前それ以上言ったら怒るからな。」
「怒れば？もう、今日で私は秀ちゃんの彼女じゃないし。」
秀「そうかよ…勝手にしろ!」
私に自転車のカギを投げて秀ちゃんは行ってしまった。
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作者名：mamechan | 作成日時：2020年4月7日 11時
