Part61 ページ11
あなたside
少し気にはなったまま数日が経った。
だけど毎日のように非通知の電話が鳴る。
秀ちゃんが出ても私が出ても無言のまま。
今日は部活は休みだけど、秀ちゃんは友達と遊びに出かけてしまった。
コンビニに行こうとすると、和也くんから電話がかかって来た。
「もしもし？」
元カレ「あっ、今彼氏と一緒？」
「ううん。」
元カレ「そっか、あのさ、クラス会の事なんだけどA来られないの？」
「あ、うん…お盆は親戚の家に行ったりお墓参り行ったりするから…」
元カレ「そっか…残念だなぁ。」
「うん…ごめんね。」
あれ？だけど私が行かない事誰かに言った覚えないんだけど。
その日の夜、秀ちゃんから電話がかかってきた。
秀「今日はごめんな。せっかく休みだったのに。」
「もう、何回謝るの？大丈夫だよ。」
秀「だってーAに会いたかったんだもん…」
「ありがとう。でも毎日会ってるじゃん。」
秀「もしもし？」
「えっ？秀ちゃん？」
秀「なぁ…やっぱり雑音が入んだよな…盗聴器でも仕掛けられてるんじゃねぇの？」
「まさか…」
秀「まぁ、ねぇか…」
「変な事言わないでよ…怖くなって来たじゃん…」
秀「ごめんごめん。うーんでも…ちょっと別の部屋行ける？」
「うん…」
隣の部屋に移動する。
「もしもし？どう？」
秀「あっ、全然違うかも。声がはっきり聞こえるし。」
「嘘…」
秀「なんか最近変な事ない？」
「非通知がかかってくるくらいだよ?」
秀「誰かに付けられたりとかない？」
「ないと思うけど…ねぇ…やだ…怖くなって来た。」
秀「今から行こうか？」
「ううん…秀ちゃん明日から旅行でしょ。」
秀「やっぱり行くのやめようかな。」
「ダメだよ。…今日はお母さんと一緒に寝るから…」
秀「そうだな。なるべく部屋にいない方が良いかも。後お母さんたちにも話しておいたほうが良いと思うけど。」
「うん…話してみるね。」
秀ちゃんと電話を切ってお母さんに話しに言った。
母「えっ？盗聴器？」
「分からないけど、電話に雑音が入るんだって。隣の部屋に行ったら聞こえ方が違うって…後、テレビも線が入るの時々。」
母「えー？お父さんが帰って来たら話してみようね。」
「うん…今日はお母さんと寝ても良い？」
母「もちろんよ。久しぶりに和室にお布団敷いて寝よっか!」
「わーい!」
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作者名：mamechan | 作成日時：2020年4月7日 11時
