ずっとこのまま君に恋していたい2 (ページ50)

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Part100 ページ50

あなたside

実「ちょっと、どうしてそこまで秀太くんのこと信じてあげられないのよ。」

「信じてるよ。でも、私がいない方が二人は幸せになれるんじゃないかって。」

千「秀太くんがその子と寄りを戻したいって言ったの？Aのこと大好きなのに余計不幸にさせるだけだよ。」

実「そうだよ！Aと別れるほうが秀太くん辛いよ絶対！」

千「今は何考えても辛いから…一晩寝てからまた考えてみようよ。」

実「千晃の言う通りだよ。秀太くんの話だってちゃんと聞いてみなくちゃ。」

私の悪い癖だな。
秀ちゃんの話をちゃんと聞かないところ。
現実から逃げようとするところ。

私はほとんど眠れず色々考えていた。

「二人ともおはよう。私今日もう一度秀ちゃんに会いに行ってみる…」

実「一緒に行く？」

「ありがとう。でも一人で行ってくる。」

千「頑張ってね…A。」

二人と家を出て私は秀ちゃんの家に向かった。

携帯は未だに電源を切ったまま。
連絡もせずに秀ちゃんの家に。
もし、家にいなかったらそれまでだ。

秀ちゃんの家の前に着くと緊張して体が震えてくる。

すると話し声が聞こえてくる。

門から出てきたのは…秀ちゃんと彼女だった。

びっくりして目を見開く秀ちゃん。

体がガクガクして逃げたいけど逃げられない。

だけど、この時私の中で何かがプツっと切れる音がした。

秀「A…」

「秀ちゃん…話したいことがあるの。」

秀「俺も…あるんだ。」

秀ちゃんは彼女を帰した。

近くの公園へ来た。

秀「俺から話しても良い？」

「うん…」

秀「昨日は、ごめん。Aのこと一人にして…それに今も…誤解してると思うけど本当にりなとは何もないんだ!昨日ちゃんと話して…」

「またそうやってごまかすの？」

秀「A…」

「もう…そういう言い訳は聞きたくない。
秀ちゃん、もう私達終わりにしよ？」

秀「A！ちょっと最後まで聞いてよ。違うんだ。」

「いつもそうやって違う違うって。そう言いながらも秀ちゃんはあの子をかばうし守ろうとする。」

秀「そんなことしてねぇよ。」

「秀ちゃんに手を放されて、あの子を追いかける後ろ姿を私はどんな気持ちで見てたか分かる？
もう嫌なの。こんな気持ちで秀ちゃんといる自信ない。もう別れよう…」

今じゃないと言えない気がした。

「今までありがとう。」

何も話してくれない秀ちゃん。

「じゃあね…」

秀ちゃんのことも見ずに私は走った。