Part92 ページ42
秀太side
こうやって抱きしめてると我慢できなくなるなぁ。
「ねぇ…今日帰り遅い？」
秀「ん？そうでもないんじゃないかな。何かあった？」
「うん…」
秀「ん？何？」
「今日、家に泊まりに来ない?」
秀「えっ？行っても良いの？お母さんは？」
「いるけど、お願いしてみる。」
秀「許しがもらえたら連絡して？必ず行くから。」
「本当？嬉しい！」
体を離すとまたAは抱きついてくる。
秀「A…ちょっと、あんまりそうされると…」
「嫌？」
秀「じゃなくて…我慢できなくなる…」
「我慢しなくて良いよ…今日は…」
秀「A…」
真っ赤な顔してそう言ってくれるA。
秀「バカ…無理すんなよ!」
「してないもん!だから…今日来てね？」
秀「うん…分かった。」
大好きな彼女に誘ってもらったら…
もう天にも昇る心地だ…
ってさっきからチラチラみんなこっち見てんな。
ざまーみろ。
良いだろ…可愛いだろ俺の彼女は…
もう一度見せびらかすようにキスをした。
「もう…恥ずかしい…」
そんなAも可愛くてたまらない。
「そろそろ終わりだから帰るね。」
秀「うん。気をつけて帰れよ？」
「実彩子と千晃もいるし、お兄ちゃんの彼女さんが一緒に帰ってくれるみたい。」
秀「へぇー、さっき見かけたけど美男美女だったな。」
「お兄ちゃんにはもったいないくらいでしょ？」
いや…お兄さんだってかなりイケメンだけど。
文化祭は無事終わりAたちは帰って行った。
男「秀太…ずるい…」
秀「何がだよ?」
男「ずるいずるいずるい!」
秀「おい…苦しいからやめろって!」
男「俺も可愛い彼女欲しい…」
秀「まぁ頑張れよ!」
男「やっぱりムカつく！キスなんかしやがって！」
男「なんかさ…興奮してきちゃった俺。」
秀「気持ちわりぃな。人の見て興奮してんじゃねぇよ。」
男「いいなぁ…誰か紹介してくれよぉ…」
秀「いねぇよそんな女。」
男「なぁ…お前もうやったのか？」
秀「まぁな…」
男「えっ？さっきの子と？」
秀「他に誰がいんだよ!」
男「はぁ…いいなぁ…」
まぁ…見せびらかしたのは俺だけどな。
早く帰ってAの家に行きたいなぁ。
男「おい、何ニヤついてんだよ！」
秀「バカ…ニヤついてねぇよ！」
男「どうせ彼女のこと考えてたんだろー！
あークソ、ムカつくー！」
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作者名：mamechan | 作成日時：2020年1月17日 20時
