Part80 ページ30
秀太side
「秀ちゃん、ありがとう。」
秀「うん、また明日。」
Aを家まで送る。
はぁ…
？「すんごいため息…」
秀「？！…えっ…？！」
兄「よっ！」
秀「こんばんは…」
兄「出掛けてたのか？」
秀「はい…俺の家にいました…」
兄「ふ〜ん…なのにできなかったのかぁ…」
秀「はい…ってえっ？！」
兄「あははっ…はぁ〜ウケる。どうした？Aに拒否られた？」
秀「いや、そうゆうわけではなかったんですけど…」
兄「お前よく我慢出来たな？」
秀「まぁ…」
兄「今度家に泊まりに来いよ。」
秀「泊まり…ですか？」
兄「月末に母親が親父の単身赴任先に行くって言ってたから。しょうがねぇから俺も彼女の家行ってやるよ。そしたら二人っきりじゃん！キャッ！お風呂も入れちゃう!キャードキドキ！」
秀「お、お風呂？！」
兄「良いなぁ俺もお風呂入りた〜い！まぁ、時々ホテル行って入るけど。」
秀「ホテル？！」
兄「なんだよ…お前だってそのうち行くだろ？」
なんだかお兄さんがだいぶ大人に見えてしまう。
兄「まぁ、俺だって1年の頃は秀太みたいな感じだったから…心配すんなよ。じゃ、お泊りまでに頑張ってお勉強しとけよ〜。」
そう言って家に入っていってしまった。
相変わらず優しいのか意地悪なのか微妙な人だな。
多分優しいんだろうけど…
泊まり…お風呂…
あ〜やべぇ…想像しちまった…
今日のAの乱れた感じもまだ記憶が鮮明に残っている。
可愛かったし、キレイだった。
次の日の朝
「えっ？お兄ちゃんが？」
秀「うん、あの後行き合ってさ、そう言ってくれたんだよ。」
「そうなんだ…知らなかった…」
あんまり嬉しそうじゃねぇな…
「秀ちゃん…来てくれるの？」
秀「Aが良いなら行きたいけど。」
「嫌なわけないじゃん。秀ちゃんと…」
秀「えっ？何？」
電車の音で聞こえない。
Aに近付くと耳元に口を近付けてくれた。
「秀ちゃんと一緒にいたいもん…」
秀「俺も。」
あーキスしたいなぁ…
西「おい。そこの二人！ちょっとイチャイチャし過ぎな!」
実「距離がいつもより近いなぁ。」
秀「うるせぇな。いいだろ別に。」
「ねー？」
そう言ってAは俺に抱きついてきた。
その時電車が大きく揺れた。
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作者名：mamechan | 作成日時：2020年1月17日 20時
