Part77 ページ27
あなたside
やっぱりまた秀ちゃんと歩くと注目されてしまう。
そんなのお構いなしに秀ちゃんはニコニコ話してくるし。
すると、この前の子達がこっちを見てる。
私は下を向くとそれに気付いた秀ちゃんがその子達を見る。
秀「久しぶりだな。」
同じ中学って言ってたっけ…
女「末吉くん…」
何か言いたそう…
女「りなちゃんと付き合ってるって聞いたけど？」
秀「誰から聞いたか知らねぇけど俺の彼女はこいつだから。」
そう言って私をグイッと引き寄せてくれた。
恥ずかしかったけど嬉しかった。
秀「じゃあな、また帰り。」
「うん、ありがとう。」
秀「あっ…」
チュッ
秀「じゃあな!」
そう言って秀ちゃんは来た道を走って戻って行った。
もぉ…みんなの前で…
実「A！」
「実彩子…千晃…」
千「ねぇ、見ーちゃった！」
「うん…」
実「良かった…A…」
千「仲直り出来たのね。」
「うん…ありがとう。」
放課後
いつものように秀ちゃん達が迎えに来てくれた。
西「Aちゃん！」
日「良かったね。」
「二人ともありがとう。」
日「Aちゃんいないと秀太死んじゃうから…宜しくな？」
「ふふっ、うん！」
秀「余計な事言ってんじゃねぇよ。」
私は嬉しくて秀ちゃんの手を握った。
目が合うと優しく笑ってくれる。
電車に乗りみんなと別れて秀ちゃん家に行く。
みんなに冷やかされたけど私は早く二人っきりになりたかった。
末吉の門をくぐると秀ちゃんのお母さんがいた。
秀母「あら、Aちゃんいらっしゃい。秀太、部屋はキレイにしてあるの？」
「こんにちは。お邪魔します。」
秀「いつもキレイだよ!」
秀母「全く…汚い部屋にAちゃん入れるんじゃないわよ！今、お菓子持って行くからね！」
秀ちゃんの部屋に入るとすぐに鍵を閉めた。
「あれ？秀ちゃん鍵付けたの？」
秀「うん、自分で付けた。」
「えっ？自分で?」
秀「そっ、だめだって言われたから自分で付けてやったんだ!」
誇らしげに話す秀ちゃんが可愛く見えた。
秀ちゃんは私を後ろから抱きしめる。
「秀ちゃん…」
秀ちゃんの手に私は手を重ねた。
秀「不安な事とか嫌な事とかあったらなんでもすぐに言って？」
「うん…ありがとう。秀ちゃんもね？」
秀「Aに不満なんかねぇし。」
「そんなことないよ。私は束縛が激しいし嫉妬深い…」
秀「そんなの…俺も同じ…」
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作者名：mamechan | 作成日時：2020年1月17日 20時
