ずっとこのまま君に恋していたい2 (ページ26)

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Part76 ページ26

あなたside

秀「悪いけど俺の女に手出さないでもらえる？」

「ちょっと…秀ちゃん？」

秀「いいからこっち来て…」

この前キスをした場所に連れて来られた。

「秀ちゃん痛い…」

秀「早い電車に乗ってあいつに会ってたのか？」

「たまたまだよ…」

秀「いつからあいつの女になったんだよ。」

「違う…」

秀「A…俺のそばにいてよ…」

「秀ちゃん…」

泣いてる？

「嫌なの…秀ちゃんのこと信じてあげられない自分が…大好きなのに…どうして…」

秀「見て？」

秀ちゃんはラインの画面を見せて来た。

りなって書いてあるけど…

秀「この日から連絡返してないから。それでちょっと待ってて…」

秀ちゃんは何やら文字を打っている。

秀「読んで？」

"連絡先消します"…

「えっ…」

それから秀ちゃんは連絡先を私の前で消した。

「ちょっと、大丈夫なの？」

秀「少し信じてくれる？まだダメ…？」

「何やってるのよ…バカ…」

秀「Aが戻って来てくれるならなんでもする。」

「ちょっとそれはやだ…」

秀「なんでだよ?」

少しだけど二人の間の空気が変わった。

秀「A…本当にごめん。嘘ついて、Aに疑わせるような事して。でも俺がAを好きな気持ちは嘘じゃないから。」

「秀ちゃん…」

秀「許してくれる？」

「うん…私こそひどいこと言ってごめんね。」

秀「A…ありがとう。」

秀ちゃんにキツく抱きしめられる。

「秀ちゃん…寂しかったよ…」

私も秀ちゃんの背中に腕を回した。

秀「キスしても良い？」

「うん…」

秀ちゃんはなかなか唇を離してくれなかった。

「ちょっと、長い!」

秀「まだ足らない…」

「でも、もうダメだよ。学校行かなきゃ…」

秀「行きたくない。」

「ダメ。」

秀「じゃあ今日は一緒に帰ってくれる？」

「うん帰るから。」

秀「俺の家には？」

「行く…」

秀「うん…じゃあ行く。」

「もぉ…」

秀「ほら、今日も送って行くから。」

「えっ、今日はいいよ…」

また、あの子達に見つかるのやだ…

秀「大丈夫だから、一緒に行こう。」

私の手を引く秀ちゃんの後ろ姿を見て、またこの場所にいられる幸せを噛みしめる。

私は秀ちゃんの隣を歩いていきたい。

このままずっと。