ずっとこのまま君に恋していたい2 (ページ21)

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Part71 ページ21

あなたside

色々考えるのも辛くてどうやって帰って来たのかも記憶がないけど、気が付いたら家の前だった。

「ただいま…」

母「A！あんた何してたの？さっき秀太くんが来たわよ？」

「えっ…」

母「帰ってないって言ったらびっくりして…」

「そう…」

母「A？」

自分の部屋に入って私はベッドに横になる。

本当なら今頃…

コンコンッ

「何？」

母「A？実彩子ちゃんから電話があったけど？」

「そう…電話してみる…」

母「何かあったの？」

「ううん、何も？」

母「そう…ならいいけど。実彩子ちゃんに連絡してね？」

「分かった。」

携帯を鞄から取り出すと秀ちゃんと実彩子からすごい着信が。

秀ちゃん…

とりあえず実彩子に電話してみる。

実「A！もう何やってたのよ！ちゃんと帰って来たのね？」

「うん、ごめん…」

実「秀太くんが心配して探し回ってたよ？ちゃんと連絡してあげなきゃ…」

「秀ちゃんに心配してもらいたくない。」

実「A…分かった…ねぇ私達いつものファミレスにいるの。秀太くんはいないから30分後に来てくれる？」

「えっ…でも…」

実「A一人でいるとダメになるよ？私達とちゃんと会って？」

「うん…分かった。」

正直誰にも会いたくないけど、実彩子の優しさを裏切りたくない。

30分後？どうしてだろう。

まぁいいや、もう少ししたら家を出よう。

外に出るとまだまだ夏でとても暑かった。

楽しかったなぁ夏休み。

秀ちゃんとの思い出もたくさんできた。

でも、その裏で秀ちゃんは…

ファミレスに入って実彩子たちを探すと一段と賑やかな場所があった。

そこに目をやると探してる人物たちで…

だけど、会いたくない秀ちゃんとその脇に知らない女の子。

そして秀ちゃんの腕を掴んでる。

そういう事…

実「A！」

実彩子に呼ばれてハッとするとみんなが一斉にこっちを見た。

秀ちゃんと目が合ったけど…

やっぱり来なければ良かった…

私は再び出口へと走る。

みんなが私を呼ぶ声が聞こえたけど、振り向きもせずに走った。

頭が真っ白になる。

秀「A！」

秀ちゃんだ…やだ…来ないで…

私は必死に家に向かう。

だけど秀ちゃんの足の速さに敵うはずもなく追いつかれてしまった。